子どもたちは夢を失くしてなんていない

夢の行先

子どもたちは夢を失くしてなんていない。

 

声を大にして言う。

子どもたちは夢を失くしてなんかいない。


たまたま目にした企業のキャンペーン。

「夢を失くした子どもたち」の文字に

何とも、もやもやした気持ちになった。

 

そもそも「こどもの夢」って何だ?

将来就きたい職業のことなのか?

でも「将来公務員になりたい」と聞くと、

大人たちは勝手に、「今時のこどもは夢がない」なんて言う。

 

達成が難しそうで

存在が分かりやすくて

大人が華やかだと感じてる職業を

「夢がある」って、勝手に型にはめてはいないかしら?

 

夢は「将来実現させたいと思うこと」。

職業じゃなくてもいい。

現実味があってもいい。

面白みがなくてもいい。


今を生きているこどもたちは、「今」にわくわくしている。

今の楽しみをガマンして、将来に望みを託したりしない。

それが大前提で。

 

でも、大人、という未知の世界に、憧れも抱いてる。

小さな憧れかもしれない。

ひとりで電車に乗れるかな。

好きな物ばっかり食べてもいいのかな。

難しい本も読めるかな。

テレビの人に会えるかな。

お菓子屋さんになれるかな。

 

まわりの大人をみながら

大きくなったら、やってみたい、あんなこと、こんなこと

そんな、真っ直ぐな自分が成長することへの期待を

私は、夢と呼びたい。


こどもは夢を失くしてなんかいない。

誰かが勝手に決めた 「こどもらしい夢」に合っていないからって

失くした、なんて失礼だ。

 

こどもたちが、自分のこれからにわくわくしながら、

毎日を満喫できるように。

そして、こどもたちが憧れるような

わくわく生きる大人が増えるように。

 

そんなことのために

想いとチカラをかけることを

私の夢にしようと思うのでした。