初任給の使いみち

こどものおかね

4月25日は、「ファーストペイデー」というそうです。

「初任給の日」ですね。(普通に初任給の日って言えばいいのに、と思うのですが、はて?)

 

25日をお給料日にしている企業が多いところから

4月に入社した新入社員にとって、初めてのお給料を受け取る日が、

この「ファーストペイデー」の意味とのこと。

 

キッザニアで働いていた頃、

毎日、多くの人の「ファーストペイデー」を間近で見てきました。

 

キッザニアは、街の中で大人になりきって「仕事」ができるだけではなく

その仕事の成果として、お給料をもらうことができます。

キッザニアの中だけで流通している疑似通貨「キッゾ」があって

もらったお給料は、別の体験のプログラムで使ったり

銀行に預金したりすることができます。

何よりも、こどもたちが一番期待していた「お給料の使いみち」は

デパートでのお買い物でした。

 

一度のお仕事でもらえるお給料は5~8キッゾ。

一方デパートの商品は一番安いものでも50キッゾで、消しゴム1個とか鉛筆1本。

入場時に必ず50キッゾがもらえるので、そこに手を付けなければ何かは買えるのですが

とはいえ、何度も通ってお金をためないと、欲しいものにはなかなか手が届かない

価格設定になっていました。

 

でも、初めてキッザニアに訪れたこどもたち

特に年齢の低いこどもたちは、

小さなものでもいいから「何か買いたい」という想いでデパートに訪れ

ほんの小さな何かを買っていくのです。

 

たった1個の消しゴムを何十分もかけて選ぶこども。

自分で買ったのが嬉しく、袋から出したり入れたりを繰り返すこども。

初任給でママにプレゼントを買って感激させるこども。

 

どのこどもも、本当に満ち足りていて

その使いみちに優劣なんてないことに気づきます。

ママにプレゼントしたから素晴らしい、って美談を語りたい訳ではない。

自分のために選んだものを本当に大事に大事にすることも

誰かのためにお金をつかうことも

どのこどもも、どのこどもも、自分で働いたお金を使うことの達成感に満ちていました。

 

初任給、何に使いましたか?