伊勢丹cocoiku体験講座を行いました

伊勢丹cocoikuにて、体験講座を行いました。

本講座申込み前のトライアルとしての体験講座を、0~2歳対象の講座について実施していて、私の担当講座では、今日と明日の2日、「WithBookプログラム」を行います。

今日は、『ぐるぐる』の絵本を読んで、フェルトとスポンジを使った「ぐるぐる のりまき」を作りました。

絵本を読んだ後、こどもたちの「作りたい!!」という気持ちを盛り上げるために、本物ののりまき(後で私のお昼ごはんに)を見たり、海苔のにおいをかいでみたり。食べ物は性別に関係なく、一番興味を持てるので、こどもたちも何が起こるのかと真剣。

特に、WithBookプログラムの特徴を、いかにお伝えできるかということに心を砕きました。

1つ目は、絵本から遊びを広げるということ
こどもに、沢山の絵本と出会わせてあげようと考えている親御さんは多いものの、絵本を読む、ということだけで完結していることが多いです。もちろん、絵本を読み、その世界をじんわりと味わうことも、充分にすてき。でも、絵本の世界観を、日常生活や遊びへとつなげることで、絵本の中の楽しみを実感として感じたり、あんなことしたいなぁという気持ちを盛り上げたりする楽しみ方もあります。そんな楽しみ方をご紹介したいんだ、というのが、このプログラムの特徴。

2つ目は、親御さんからこどもたちへの「言葉かけ」を大切にしていること
できあがったものに対して「すごいね~」と言うだけではなく、取り組んでいる時の興味や、すてきな行動に目を向けて、そのことを、言葉にしてお子さんに伝えていく、ということが、一番のポイント。結果ではなく、興味や意欲に主眼を置いています。

実際に体験講座をやってみると、こどもたちの真剣な表情に出会えたことが、何より嬉しいことでした。

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絵本をじぃっと見つめる目。
「なんだろうボックス」から、いいものが出てくると分かり、次は?次は?と箱をさわりに来る姿。
のりまきの「具」スポンジを、つかもうと、夢中になる意欲。
スポンジをクチに持っていって、おいしそうにしゃぶる姿。

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のりまきを入れたお皿を、何度も何度もひっくり返して、散らばる様を楽しむ表情。
フタとフタを、ぱしゃぱしゃと合わせては、音をたてる新しい遊び。

さぁ、のりまきを作りましょうね、できましたね、おままごとしましょうね・・・という風に、大人が思う遊びとは違うところに興味を持つけれど、それも、やっぱり、この人たちにとっては、新しいことへの興味の入り口で、楽しい遊びなんだなぁ、と心の中で声援を送ってしまいました。(保護者の方たちに、それも楽しい遊びであると、ちゃんとお伝えしながら。)

例えば、スポンジをぐちゃぐちゃにする行為は、保護者の方は注意したくなるかもしれないけれど、きれいな色だね、さわってみたかったんだね、どんな手触りかな・・・と、行為の奥にある想いに共感することで、こどもたちの意欲の芽を大切にできれば、と考えています。

親子講座では、ついつい、保護者の方たちの目線も気になってしまうけれど、だからこそ、こどもたちの「実はこんなことも大事な遊び」という側面に保護者の方たちが共感できるように工夫しながら、お伝えしていきたいなぁ、と思うのでした。