伊勢丹cocoiku講座2:いろころころ

ボール

伊勢丹cocoikuさんでの講座「作っている今を楽しむ表現遊び」 第2回を行いました。

この講座は、作品を作る過程にスポットを当てたプログラムです。

作品の仕上がりではなく、作っている過程の楽しさを最大限に味わえるような

めちゃくちゃ歓迎の「表現方法」で遊んでみたい、というのがプログラムの想いです。

(「表現遊び」講座の意図は、こちらのブログに書きました。)


第1回シャボン玉を使ったアートに続いて

今回材料に選んだものは、ボール。

ボールを転がして絵を描く

最初に部屋の中で目一杯ボールを追いかけたり

傾斜を付けた台を滑り台のように転がした後

いよいよ、作品創り開始。

ボールに絵の具をつけ、紙の上でコロコロ転がして模様を描きます。

ボールに絵の具を付けて絵を描く

偶然生まれる模様が楽しい。

ボールの大きさや形によっても、模様が変わります。

 

ハロウィンも近いので、色の濃い紙に、白い絵の具でつけた模様を「くもの巣」に見立て

画用紙のくもを貼って仕上げました。

一方、黒い紙に、白っぽい色で描いた方は「おばけ」に。

 

絵の具が乾くまで、おまけの作品作り。

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パーツは切って準備し、こどもたちが自分でのりを使って貼れるようにしました。

 

自由に貼るので、目やクチの位置がちぐはぐだったり、顔からはみ出していたりと、

目を開けているのに福笑いみたいな、微笑ましい作品になりますが

そこは直さずに「全部自分で貼れたね」と言葉をかけました。

 

プログラムが終わり、福笑い風カボチャを作ったお子さんのお母様に作品を見せながらお話すると

「親だとつい、手を出してちゃんと貼っちゃうので、そんな風にして頂けて有難うございます」と

言って頂くことができて、とても嬉しい気持ちになりました。

 

大人としては、きちんとした向きを教えてあげよう、と、親切なつもりでつい、つい手を出してしまいがちです。

でも、こどもの「自分でやりたい」「自分でがんばった」「自分でできた」という想いを満たすことは、何より大切。

その大切さに共感してくださったお母様に何より有難い気持ちになりました。

 

自分の作品を持ち帰るお子さんの誇らしげな表情が嬉しい時間でした。