保育園見学の視点5:違いが現れる質問

自分たち家族に合う保育園を選ぶ視点についてお伝えしています。

なお、ここでお伝えしたい視点は、家からの距離や保育時間、こどものための当然の環境など

基本的条件をおさえた上で、更に「家族の価値観と重なる部分が多いかどうか」を

考える参考になるような、そんな意図で書いた項目です。

育休明けの入園を希望し、0~1歳くらいのお子さんと一緒に見学に行く時のことをイメージしています。

「これがいい園の特徴」「こんな傾向は気を付けた方がいい」という趣旨ではなく

園によってどんな違いがあるのかの事例の中から

ご自身にとってしっくりする在り方を見つけて頂ければ嬉しいです。


5つ目は、「違いが現れる質問」です。

「食事は手作りですか?」「先生は何人体制ですか?」と聞いても、保育園ごとの違いは、ほとんどありません。

(認可の場合は、基本的な設備、広さ、先生の人数などは、基準として定められています。)

 

園による特徴や方針の違いが現れやすい質問をすると、自分との価値観と合うのか合わないのかを

見極める材料になります。

 

色々聴いてみて、その園の「らしさ」が表われやすかったのは、下記の2つでした。

「園として特徴的な取り組みは何ですか?」

「こどもと接する時に何を大事にしていますか?」

 

「園としての特徴的な取り組み」は、特に質問しなくても、先生の方から説明があるかもしれません。

例えば、縦割り保育、季節の行事、地域との交流、教育分野のカリキュラムなど

そこの園らしさ、個性みたいなものが現れます。

特に目立ったことはない、ということもあると思いますが、それも1つの特徴です。

(「特別なことはしていない」なのか「日常を大事にしている」なのかは、

言葉の端々からぜひ感じて頂きたいですけれど。)

 

もう1つ「こどもと接する時に何を大事にしていますか?」というのは

意外と園よりも、説明される方の個性が表れます。

言及のポイントが、生活シーンなのか、遊びのシーンなのか

あるいは、保育園という環境そのものに起因するところなのか、とか。

今を見ているのか、成長をみているのか、とか。

正しい答えなんてないので、その言葉に自分が共感できるかどうかを感じて頂ければと思います

(説明される方自身の言葉ではなく、当たり障りのない答えだと、ちょっとがっかりしてしまいますけれどね。

 

ここまで、保育園見学の時に、保育園ごとに違いが現れるポイントをお伝えしてきました。

自分の価値観と合うかどうかを見極める参考にして頂ければと思います。

 

認可保育園を希望する場合は、希望を出しても自治体が振り分けるので

必ずしも自分の希望通りの園に行けるかどうかは分かりません。

ただ、それでも、自分の目で、ここなら納得して我が子を通わせられる、と

思うところを見極めておくことは大事です。

保育園見学を重ねるうちに、親として、園に望むものが何かが見つけておけば、

それが、子育てに対する自分の価値観にもなります。

希望通りの園ではなかった時にも、入園の決まったところに何を望むのかを、

自分の言葉で伝えることだってできます。

 

保育園見学、面倒なことではなく、色々なこどもとの関わり方を知る格好のチャンスだと思って、

ぜひ親子で足を運んでみたら良いと思います。

 

すてきな出会いがあることを、心より願っています。


 

 

他には、下記のようなポイントについてお伝えしています。

 

  1. 先生の雰囲気・こどもの雰囲気
  2. すてきな設備は活かされているか
  3. 生活面だからこそ想いに注目する
  4. 遊び方とおもちゃ
  5. 違いが現れる質問