サンタクロースって本当にいるの?

サンタクロース

サンタクロースって本当にいるの? という

こどもたちが繰り返し繰り返し大人にぶつけてきた問いに対して

私の答えは決まっています。「もちろん、いますとも!!」

クリスマス01

私はずっと「サンタクロース」という職業を目指してきました。

こどもと向き合っていくことを、自分の仕事にしていこうと決めた時から

冬が近づくと、あぁ何かしなくては、とそわそわして

そして、何か、何か、こどもたちに喜んでもらえることをしたくって仕方がない気持ちになるのでした。

 

玩具の会社で働いていた頃は

クリスマスシーズンは、部門に関わらず全社員が、販売応援のため各店舗に派遣されました。

チラシやメモを片手に、プレゼントを買いに来る大人たちをご案内しながら

あぁ、私、サンタクロースのお手伝いしてる、って気づいて

何だか、すごくわくわくしたものでした。

 

母になった今は分かります。

こどもたちに喜んでもらいたい、って思う大人は、世界中にいるってこと。

その大人たちにとって、1年に一度、こどもたちを目一杯喜ばせていいよって

そんな口実をもらえたら、最高に張り切っちゃうってこと。

そして、こどもの喜ぶ顔が、そんな大人たちにとって、何よりの贈り物だってこと。

 

 

そしてまた、サンタクロースを信じるこどもたちは

無条件に自分のことを大事に思ってくれる存在があることに

何の疑いも持っていません。

愛されてる実感。親切を受け取り、感謝できる素直さ。

それは、人と人とがつながるために、大事な大事な心持ち。

サンタクロースの存在を信じながら、こどもたちは

人に愛されることの経験を重ねているのだと思います。

 

サンタクロースという職業に憧れていた私の気持ちは今も変わりなく、

母の立場だけでなく、仕事で出会うこどもたちにとっても

サンタクロースでありたいなぁ、と思っています。

今までも、これからも。

クリスマス02

サンタクロースは、います。もちろん、います。

ただ、残念ながら本物のサンタクロースは、

赤い服を来て、真っ白なおひげをたくわえていて

トナカイの引くそりに乗ってやってくる訳ではないので

サンタクロースを見ても、こどもたちは「その人が本物だ」と

気づかないだけなのです。