【小さな話題】あそびと生活時間(2016.9のあそび風景から)

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日々の小さな遊びの風景に目を留めたり、遊びについてふと立ち止まって考えたりすることを目的としたページです。

運営側の意図としては、『あそびのじかん』を出版してから、「あそび」を自分らしさの1つとして大事にするべく、

日々感性を磨いていたいという想いもあります。

facebookに投稿した「遊びの風景」を、こちらにも随時載せていくことにしました。


2016年9月29日
【あそびを おもう】
保育園帰りのムスメ。
「今日ねー、はさみで作ったんだよー。
おうち帰ったら、一緒にやろうねー。
教えてあげるねー。」
さぁ、難題だ。

遊びたい気持ちには応えたい。
でも生活時間は大事にしたい。
帰ってご飯食べてお風呂入っていつもの時間に
寝なくっちゃ。後ろの時間は決まってる。

「お休みの日に時間がある時にやろうね」
というのが、
一見スマートな対応のように思えるけれど
今日保育園でやったから
今日おうちでもやりたい、という想いが
ぴちぴち新鮮なうちが肝心だし。

こういう時、
どうしてますか?
———-
たぶん、この難題に、模範解答はない。

ここ数日の我が子の気分によっても違う。
最近の親子の過ごし方によっても違う。
遊びたい内容が何かによっても違う。
こどもの年齢によっても違う。
月曜日なのか、木曜日なのかでも、違う。

役に立たない結論なんだけど
親子の関わりって、
たった1つの正しい答えが
決まっているわけじゃない。

「こどもとの生活はこんな風にしたい」という
自分にとっての柱は持ちつつも
それを実現する方法は、無数にあるから。

日々状況の変わっていく我が子を見つつ
その都度、その都度
今はこうしていこうという
その方法を考えていくしかないんだと思う。
———-

結局、ムスメは
私が夕食の片づけをしている間に
1人でせっせと制作していた。
この熱が冷めてなかったら
週末、一緒にやろうね。

遊びたい気持ち v.s. 生活時間
これは、難題です。


みなさんの考えを聞いてみたいと思い
この日は結論めいたことを書かずに、問うてみました。
人それぞれ、お子さんへの向き合い方が感じられる
興味深いコメントを頂きました。
コメントへお答えしていくことで、考えがより深まり
そんな過程が何より有難いなぁと思うのです。

頂いたコメントにお返事をしつつ、更にこんなことを考えました。


育児系のサイトだと、「こどもの想いに応えることが正解」とか、
「生活のリズムは守ろう」とか、簡単に結論づけてしまうけれど、
そんな風に簡単に言いきれないよね、と思ったんです。
現実問題は、それが矛盾する場合もあって、
結局、色んな状況を鑑みて、判断。
あるいは、こどもとの話し合い。
その双方折り合いを探す姿勢が大事なんだろうなぁ、と思うのです。
特効薬はない、ってことを受け入れることは、
案外気持ちをラクにしてくれそうな気がするんですよね・・・
特効薬がない、って思うことは、
自分のこどもをじっくり見ようという決意にも
近いのかもしれないなーと思いました。


「向き合う時間」は、必ずしも遊ぶ時間じゃなくってもいいと考えてます。
それこそ、親子で一緒に食器洗う時間を向き合う時間にすることもできると思うし。
それぞれの家庭に、それぞれの事情があって。
でもお母さん自身が、「向き合いたい」と思う
気持ちは、きっととお子さんたちに伝わっていますよね。


それぞれの生活習慣だし、それぞれの価値観がありますよね。
良し悪しではなく。
そして大事なのは、こどもを観る!

「本当はその時々の子供の要求にちゃんと対応してあげたいし、
そうしてあげた方がいいのはわかってるけど、生活リズムも大切だし・・・」って、
悩ましいなぁ、と思う、悩ましくていいんだ、ってことが、言いたかったの、だと思う。
1日中ずっと、「ちゃんと向き合う」時間ばかりというのは、
なかなかムズカシイこともあると思うのね。
だから、1日のうちのどこかに、その時間を確保して、それで良し、と思う。


色々とコメントを頂き、お返事を考えつつ、
どうにも最近目にする情報が「何が正しいか/正しくないか」という
シンプルな答えを求めすぎている、

そのことへの疑問が自分の中にあったんだなぁ、と気づいています。

「これが正しい方法!」と、正解を教えてもらえたら
ラクになることは色々あるかもしれない(子育てに限らず)。
だけれど、1人1人正解の違うものや、
自分なりの正解を見つけるまでの過程が大事なことがあり、
人と人との関わりというのはその最たるものではないのかな。
(そして、中でも色々な要素がからまっているのが、
親と子との関係であると思うのです。)