全てに全力投球していたあの頃があるから、制約の中で成果を出せる今がある

ここ1年ほど、
私の一存で発信できない仕事に
時間と体力の大部分を使って
過ごしておりました。

立ち上げの仕事でした。

12年前とは違うことだらけで
立ち上げ、という以外の
共通点はないのだけれど。
でも
キッザニアを思い出すのは
私の原点だからかもしれません。

つい比べてしまうあの頃との
一番の違いは私自身です。
「母の働き方」になっていました。

意識していなかったけれど
時間的にも、体力的にも
全部に全力投球は
できなくなっていました。
何から?どれくらい?誰が?
その判断をして
動くようになっていました。

だから、時間あたりの仕事効率は
上がったのかもしれません。
ただ、あの頃と今と
どっちが良いか悪いかとか
そういう話ではないのです。

全てに全力投球しかできなかった
あの頃があるから
今があるのだと思います。

あの頃、全てに全力投球してきたから
どんな業務にも必要な経験値が自然と高くなっていた。
全力を出さなくてもいいことと、
丁寧に取り組まなきゃいけないことの
区別がつくようになっていた。
全部を自分でやらなくても
人にお願いすることができるようになっていた。
誰にお願いするのがいいかも。
どうお願いすればいいかも。
気が付いたら、いろんなことができるようになっていた。

だから、時間や体力の制約のある中
全力投球できなくても
成果を出すことができたのだと思います。

けれど、それって
「母の働き方」へのシフトでしょうか?
「おとなの働き方」へのシフトではないかしら?

「母の働き方」と思ったけれど
実は「母」に限らないかもしれません。
経験や年齢やポジションに応じて
誰しも働き方は変化していくもの。
それに自覚的になれるきっかけとして
親になった、ということに過ぎないのかもしれません。

「働く」って
自分がその経験を重ねるごとに
ますます、難しく面白くなります。

自分自身が感じた「働き方は変わる」という実感。
そして、「変わる」ことが
プラスである、という考え方。
そういうことを、仕事への新しい考え方の1つとして
他の「おとな」たちと、共有していきたいと思うのでした。