親子で楽しむおすすめ絵本|0歳編

親子で楽しむおすすめの絵本を、年齢順にご紹介します。

でも、正直に言うと、絵本をおすすめすることに、少し不安も感じています。

不安の理由は、「こどもによって違う」から。好きなもの・関心を示すものは、こどもによって違って当然。だからここでおすすめしても、自分のこどもがあんまり楽しまない場合もあります。その時に、「なんだぁ、合わなかったじゃん、あのサイトめ!」と思うのなら、別にいいんです。それよりも、お父さんお母さんを「私の読み聞かせ方が悪いのかも」「ウチの子の感性が弱いのかも」・・・と、無駄に心配させてしまったら、申し訳ないな、と。

それでもやっぱり、すてきだよ、ぜひ紹介したいよ、と思う魅力的な絵本は沢山あって、記事を書かずにはいられないから、書きます。
でも「どの子もハマる!」とか「子どもなら誰でも気に入る!」という風には紹介しません。私が紹介できる以外にも素敵な本は沢山あって、その素敵な本のどれと相性が良いのかは、1人1人違って当然だからです。あくまでも私の視点で、とはいえ、作り手の想いが感じられて、誠実で、味わい手である子どもに本気で向き合っていると感じる絵本を、「子どもを取り巻く世界には、こんな素敵なものがあるんだよ」と言う気持ちでお伝えしていきたいと思います。

ではでは、親子で楽しむおすすめ絵本、0歳編から始めます。

1.絵との出会い

赤ちゃんの絵本、というと、はっきりした鮮やかな色合いや、単純化された絵柄をイメージするかもしれません。確かに、赤ちゃんが認識しやすい絵柄を選べば、そういうシンプルなものになります。
ただ、絵本って、赤ちゃんがびっくりするような派手な色合いのものを見せて、それで赤ちゃんが「見たー」「注目した―」って喜ぶためのものだったかしら?(もちろん、注目してくれたら大人にとっては嬉しいですけれど。とはいえ、注目させることを目的にすると、子どもの気持ちが置いてけぼりになりそうです。)
そして、赤ちゃんのために用意するものは、どれも、その子がこの世で最初に出会うものです。だからこそ、大人がみても心地よいと思う絵や、心地よい響きの言葉と出会わせてあげたいなぁ、と私は考えます。


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『もしもしおでんわ』松谷みよ子:文 いわさきちひろ:絵 童心社
いわさきちひろさんの絵は、にじみの美しさだけでなく、小さな人への暖かいまなざしが感じられるので、見ていて優しい気持ちになります。


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『おつきさまこんばんは』林明子:作 福音館書店
夜空の色の深さやお月さまの輝きが印象的。寝る前に空を見上げて、子どもと一緒に月あかりを味わってみようかな、という気持ちになります。

2.リズムを楽しむ(言葉を音として味わう)

声に出して読んだとき、絵本の魅力がぱーっと広がる絵本があります。音の変化やリズムにうきうきするのです。
「こんなリズムで読んでください」とはどこにも書いていないのに、ついリズミカルに、節をつけて読んでしまうような、絶妙な言葉えらびです。
赤ちゃんにとっては、歌や音楽を聴いているみたいな、わくわくした気持ちになれるんじゃないかなぁ。
そんな絵本を通して、絵本の魅力、そして、人の声や言葉への魅力が伝わればいいなぁと思います。


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『ぽんちんぱん』柿木原政広:作 福音館書店
日常の中でも、思わずクチをついて出てくるほど魅力的な響きを持つ言葉「ぽんちんぱん」。このリズムは、何度でも何度でも読みたい心地よさです。



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『たんたんぼうや』かんざわとしこ:文 やぎゅうげんいちろ:絵 福音館書店
手拍子しながら読むと、言葉のヒミツに気づきます。4拍子なんです。マーチ。たんたんぼうやのお散歩に合わせて、手拍子だけじゃなく、足踏みもしたくなっちゃう。



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『せんべせんべやけた』こばやしえみこ:案 ましませつこ:絵 こぐま社
わらべ歌の響きが懐かしい絵本。絵本を読みながら歌ったら、日常のちょっとっした時に「せんべせんべやけた」と遊べそうです。

3.ぜひ出会いたい定番絵本

長らくこどもたちに愛されてきた定番絵本からは、いつの時代にも変わらない、こどもを見守る暖かさを感じます。信頼して手に取ってみてください。


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『いいおかお』松谷みよ子:文 瀬戸康男:絵 童心社
松谷みよ子の赤ちゃん絵本シリーズの1冊。言葉がとてもやさしいのです。あぁ、赤ちゃんには、こういう言葉を選んで、ゆったりと話していけばいいのね、と分かります。



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『おかあさんといっしょ』薮内正幸:作
赤ちゃん向けなのに、こんなにリアルな絵?と、びっくりする人も多いのですが、リアルだからいいのです。息遣いや手触りさえも感じられそうだからこそ、そこに生きる動物をすぐ身近に感じられるのでしょうね。

いかがでしたか。
0歳さんにおすすめの絵本を紹介しました。とはいえ、この年齢はあくまで目安。赤ちゃんにおススメした「想いのこもった絵」「楽しさを感じられる言葉」を用いた絵本は、年齢に関係なく味わいどころが一杯です。
ぜひ親子で、お気に入りの絵本を見つけてくださいね。