【小さな話題】高価な玩具よりも魅力的なモノ(7月のあそび風景から)

[あそびのじかん]というfacebookページを運営しています。

あそびのじかんfbページ

日々の小さな遊びの風景に目を留めたり、遊びについてふと立ち止まって考えたりすることを目的としたページです。

運営側の意図としては、『あそびのじかん』を出版してから、「あそび」を自分らしさの1つとして大事にするべく、

日々感性を磨いていたいという想いもあります。

facebookに投稿した「遊びの風景」を、こちらにも随時載せていくことにしました。


7月11日
【あそび いろいろ】
名前のつかない遊びに
熱中するこどもを見るのが
好きです。
出したり。
入れたり。
並べたり。
重ねたり。
壊したり。

それは、意味のない行為ではなく
ましてやいたずらでもない。
集中していてすてきなこと、と
おとな達が喜ばしい思いになれるよう
ちょっと翻訳をするのが
私にできることかなーと思っています。

何かに熱中している時の
こどもの口元が好きです。
ちょっと、とがらしたり。
ちょっと、あいていたり。
ぎゅっと引き結んでいたり。

そういう表情が、好きです。

こどものすることは
取るに足りないことではなく
彼らなりに、すごく魅力的なこを
自分で見つけているのだと思う。
小さな人を
自分とは違うひとりの人として
その人のすることにも
敬意を払いたい、と思うのです。


7月12日
【あそび いろいろ】
娘と夫は「ふくろう」だと言う。
息子と私は「なまず」だと言う。

これはだあれ?

何に見えますか?
私には、なかなか突飛な発想が出てこないので
アタマのやわらかい人には
本当に敬意を持っています。
あっ!さかさまに見るとか?


7月14日

【あそび いろいろ】
我が家に訪れた将棋ブーム。
(世間の流行に乗っているのか?)

駒の動かし方くらいしか知らない母は
いつまでも同じ攻め方しかできないが
こうあるもの、という
概念が固まっていないムスコは
毎回新しいワザを試そうとする。
そろそろ勝てなくなってきた。

我が家の将棋プチブーム。
普段は普通の将棋だけれど
写真は「関ヶ原将棋」。
見えているのは東軍なので
王将が徳川家康。
飛車が井伊直政で、角が福島正則。
(名前はウラに書いてある。)
(裃の胸元に駒名が書いてある。)
全てのに駒に人格が感じられ
妙な思い入れが生まれるのが魅力で
紙が邪魔で、全体像がつかみにくいのが難点。
分かる人にしか分からない・・・。


7月20日
【あそびをおもう】
ヨーロッパの木の玩具展
目黒美術館で開催しています。

ずっとずっと憧れの世界でした。
こんな玩具が作れたら・・・と思いつつ
どう実現したらいいのかも分からない
遠い憧れの存在。
何がいいのか説明できないけれど
ただただ、
子どもにとって「すっごくいいもの」と
思い続ける存在でした。

こういう場は久しぶりです。
あの頃のように
展示の1つ1つが「何か」よりも
「どう遊ぶのか」が
私の一番の関心事になっていました。

そしたら、あの憧れの玩具たちが
遠い存在ではなく
ぐっと近しいものになっていました。

私、あの頃から少しは成長したのかもしれません。

今になって思えば
おもちゃの作り手として
ずっと抱いていた
「いいおもちゃへの憧れ」は
根拠のぼんやりとしたものだったかもなぁ。