こどもがしごとに出会うこと、というのは、沢山の仕事名を「知る」こととは違います。
「はたらく」ってこういうことなんだね、という、そのこどもなりの実感を得られることが
しごととの出会いだと考えています。
小学生の授業の「町たんけん」という授業の保護者ボランティアで、
一緒に近くのお店への見学とインタビューに行ったことがあります。
その時のこどもたちは、飲料ケースの仕組みに興味津々で
バックヤードに入れた特別を、クラスの友達に自慢していました。
「働いてる人だけが特別な場所に入れるんだよ!」
最初はそんな興味や驚きから始まるのだと思います。
「はたらいている人だけの特別なヒミツがある」
「お店の中は、いつもパンのいい匂い」
「お店用のパスタは、大っきな袋にぎっしり入ってて重たかった。」
大人目線から見て的を射た表現かどうかは問題ではなく
まずは、こども自身がうそをつかずに感じること。
その先にはちゃんと、「はたらくこと」への気づきがあります。
「お客さまの知らないところで一杯準備している」
「もっとおいしいパンを作りたいと思ってる」
「美味しかった、と言われると嬉しい」
そんな気づきを得るために大切なのは、本物に触れることと、こども自身が興味を持つこと。
「こどもとしごととの出会い」とは、個々の仕事への想いを実感することだと考え
これからもプログラムを作っていこうと思います。