【Co-そだてホームさんでのプログラム】親子で味わう小麦ねんど

小麦粘土

~Co-そだてほーむ~さん主催のプログラムを実施しました。

~Co-そだてほーむ~さんは、

子育てって楽しい、と思えるような場を創りたい、という

まっすぐな想いを持つ活動です。

 

★『Co-そだてほーむ』(こそだてほーむ) とは・・・★
『すべての家族が「子育てって最高に楽しい!」』と思える『かぞく× ○○』をテーマに、親子で参加、またはこども連れでおとなも(まなび・あそび・癒し・発信・交流)を楽しめる場づくりをしています♪
また、親子だけでなく、様々な人たちが集える企画も実施。
みんなで子育てを応援する、子育てが最高に楽しくなる居場所・きっかけづくりを楽しんでおります。

今回は、「親子あそび」をテーマに

おとなもこどもも、存分に遊んだ上で、

遊びについてのプチ講座を準備しました。

 

あそび、って、大事だとは思いつつも

日々の生活で手一杯になると

ついつい二の次になってしまいがちなんですよね。

 

でも、「あそび」ってこどもが大きくなっていく時に

必要不可欠なものだし

何より、遊びを考えることは、親子の関わりを考えることに

つながると思うのです。

 

「これが正しい遊び方です」って決めるのではなく

どんな風に遊んでみたいかなってことを

まずは、おとなが存分に遊ぶところから味わいたいと、

企画をしました。

そうして遊んだ「小麦ねんど」。

タライの中に小麦粉を入れる。
触る。
手のひらから落とす。
握る。
手型を押す。

手の上に更に小麦粉を振りかける。
きゃーきゃー喜ぶ。

全身粉だらけ。みんな白い顔。

水を入れる。
どろどろ。ねばねば
ぐちゃぐちゃにする、存分に。
こねる。こねる。こねる。
水を足すたびに、手を高く上げて「水、入れて入れてー」と喜ぶ。

そのうち、だんだんまとまってくる。
「色つけたい」という声があがる。

自分が扱える量だけをちぎって、
そこに、食紅をすこーし。
色をまぜる。まぜる。
マーブル模様が、だんだん消えて色の粘土が生まれる。


この日の小麦ねんど遊びは、

5~6歳のこどもたちが率先して遊びを引っぱっていました。

粘土ができるまで、1つ1つの状態の変化を存分に味わって、

きゃーきゃー喜んでいました。

 

ただ、もし「小麦粘土を作る」ことが今日の遊びのテーマだよ、って

最初に告げていたら、こんな関わりはしなかったかもしれません。

その時その時の感触を楽しむ間もなく、小麦粘土の完成を目指し

その過程は、ただの作業になったかもしれません。

 

実は、この活動をするまでは

小麦ねんどは低年齢向けの素材で

3~5歳くらいのこどもは、細かい造詣ができる紙粘土などの方が

適していると、思い込んでいました。

でも、それは、「粘土あそびは何か形を作るもの」という

大人の先入観に過ぎなかったんですね。

小麦粉から粘土へ― その変化や感触を、

こどもたちは存分に味わっていたんです。

 

 

何ができたか、は、遊びではない。

そこに至るまでに、どれだけ心が盛り上がったか、が

遊びなんだと思うのです。

 

この後、遊びの持つパワーと魅力を感じながら

お母さんたちと、遊びについて考える時間を持ちました。

遊びという切り口は

我が子の想いや興味に添うことに気づかせてくれます。

何かを求めるのではなく、「今」を味わうこと。

その時間の積み重ねを、大切にできるように

私にできるお手伝いを重ねたいと、改めて思うのでした。