習い事の目的は技術の習得とは違うところにある

週末、ムスメのバレエの発表会でした。

この秋は、発表会の準備のために
毎週末を練習に費やしました。

プロのバレリーナになって欲しい、と
思っているわけではありません。
ただ、「踊ること」そのものが
将来の何かにつながらないからって
練習にかけた長い長い時間が
無駄な訳ではないと、しみじみ感じました。

こんな風に
1つのことに取り組んだ経験から
彼女が得たものは、計り知れない。
踊りがうまくいったかどうか、ってことが
吹き飛んでしまうくらい
もっと深い、もっと大切なことを
身体で知ったんだなぁ、と
思っています。

何か1つのことに情熱をかけたこと。
ほどほどに「できた」で終わらせず
ぎりぎりまで、更に高いところを
目指し続けること。
自分よりも先を進んでいる人が
すぐ近くにいること。
練習しても練習しても
もっとうまくなれる余地があること。
それらは、本当に得難い経験。

ちょっと練習しただけで
すぐできるようになる訳ではない。
だからこその手ごたえ。
だからこその楽しさ。
「簡単にできない」からこそ、楽しい。

今のムスメにとって、必要なものが
そこにあったんだな、と思っています。

年少の9月から始めて、
気づいたら、3年以上。
まだ想いは熱いままのようです。
1つのものに打ち込む子の姿が観られる、
という、母としての喜びを、
もう少し堪能させて頂けそうです。