こどもたちに、ワンコイン程度の安価で食事を提供している「こども食堂」について、
ご紹介したことがありますが、今日はその、こども食堂「だんだん」さんにおじゃましました。
こども食堂は、一部の小学生の、「夕食を一緒に食べる人がいない」
「栄養バランスの良い夕食を食べていない」、という問題を解決したいと、
全国のあちこちで芽吹いている活動で、ワンコイン程度の安価で食事を提供し、
こどもだけでも食べにくることのできる場所のことです。
「だんだん」さんは、居酒屋さんだった店舗で、宅配野菜の仕分けと販売を行っていた場所を使い
週に1回、こども食堂として食事の準備をしているそうです。
今までは隔週だったけれど、こどもが覚えられないので毎週の開催にしたこと
こどもだけではなく、親子や高齢の方も利用していること
こども食堂以外にも地域の方たちに開かれた場所として使って頂いていることなど
実際に運営されているからこそのお話を聴かせて頂きました。
完璧を求めていたら、いつまでも何もできないから、
できることから、まず、始める、という言葉が印象的でした。
大げさなことではなく、近所のおばちゃんが、お隣の親子に
「ちょっとウチで夕飯でも食べて行ったら?」と声をかけるような
そんな関係が、もっと増えていけばいいと思う、という言葉に、深く共感。
今の父親・母親たちがこどもだった頃は
すでに「昔ながらのご近所づきあい」が失われてきた、と言われていました。(私もそうです。)
地域や家庭による違いはあると思いますが、ご近所づきあいを経験していない人も多いと思います。
だからこそ、今、改めて、みんなでこどもを育てることっていいかもしれないって想いが
あちらこちらで、少しずつ集まり、形を結び始めているように感じます。
人と人が出会い、顔を合わせて、自然に挨拶を交わすように
もう1歩お互いに踏み込んで、生活の一部が触れ合うぬくもりが見直されているのかもしれません。
こどもは、人との関わりの中で育つから。
親が1人で頑張って、自分のこどもを何とか育てるのではなく
複数の大人が、お互いに関わり合い、時に迷惑をかけあいながら
その人の輪の中でこどもが育っていく環境は
とても、とてもすてきだなぁ、と思うのでした。