月1回の保育園訪問の前の日。
こどもたち、みんなに渡そうと思って、チビサンタをいくつもいくつも折っていたら
ずっと昔のクリスマス会を思い出しました。
高校生の頃。
私がこんな取組をする入り口になった「おもちゃライブラリー」という活動。
活動に関わるボランティアさんの多くは、子育てを終えたお母さんたちでした。
そんな中、高校生は、私ともう2人の全部で3人。
ちょっと目立つ存在でした。
そして、随分たくさんのことを、3人で自由にやらせて頂いていました。
ある年の12月。
クリスマス会で配るお菓子の予算だけを告げられ、駄菓子屋問屋に選びに行きました。
選んだお菓子を袋に詰め直し、その袋に1つずつ折り紙のサンタを入れたのです。
100セットくらい作ったでしょうか。
その年は、クリスマス会の企画も考えて、遊んで、歌って
会の最後には、お土産にお菓子を配り
私たちは何とも言えぬ「やりとげた感」で1年の活動を締めくくりました。
今になって思えば、親元を離れて寮生活していた私も、他の2人も
日常では、ちょっとうまくいかないことを抱えていました。
私たちに、自由に企画させてくれた大人たちは
その背景をよーく分かっていたんだと、私自身が大人になって、ふと気づきます。
そして、誰かに喜んでもらえることが、
ちょっとうまくいってない私たちを一番勇気づけるってことも
おとな達はきっと、分かっていたのでしょう。
あの年私は、形にならない何かを
サンタクロースから受け取った気がします。
もうすぐクリスマス。
今年は、誰に喜んでもらうことができるでしょうか。