【はじめよう親子あそび】くしゃくしゃ と びりびり

【はじめよう親子遊び】は、0~3歳くらいのお子さんがいるお父さん/お母さん向けに、どうやって親子で遊べばいいの?という疑問や不安にお応えできるような、具体的な「どうやって」をお伝えしていくシリーズです。第1回目のテーマは、〈紙〉です。題して、「くしゃくしゃ と びりびり」。


小さなお子さんにとって、身近で、扱いやすい素材の代表は、「紙」です。まずは、どのご家庭にもある「紙」で遊んでみませんか?

1.「紙」の遊びを始める前に

「紙」を使って遊ぶよ、というと、大人は、何か作るのかな、作るとしたら、折り紙とか、はさみで形に切るとか、そういう遊びかな・・・という風に、完成された作品を思い浮かべてしまうかもしれません。でも、まだ小さな子どもたちにとっては、何かを創り上げるよりも、素材に出合い、味わい尽くすことが、充分に楽しい遊びです。素材に触れる瞬間瞬間、子どもは何を楽しんでいるんだろう、ということを、意識してみてくださいね。

だいたい1歳~2歳くらいのお子さんを意識しています。何でもクチに入れて確かめる時期ですが、紙を最初にクチで確かめた後、納得して、もうクチには入れないよ、というくらいならば、楽しめます。
また、子どもの「作る遊び」について「はさみを早く使わせたい」と思う保護者の方が時々います。「早く使えるようになったらいいな」と思う気持ちは分かるのですが、どんな道具にも、その子にとっての「ちょうどいい時期(タイミング)」があります。だから、はさみの前に、まずは自分の手を使って、たっぷりと紙に触れていることが大事なんです。はさみは、その次のステップ!

前置きが長くなりました。さぁ、遊びましょう!

2.まずは「くしゃ」から

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まずは、「くしゃ」から始めます。紙を渡して、ぎゅっと握る。形が変わります。すごい! 自分のチカラで、目の前のものの形を変えられたのです!・・・そう、こういう気持ちって、きっと多くの大人は忘れていると思うんです。でも、色のついた大きな紙が、ぎゅって握ったら、自分の手に収まるくらいに、大きさも形も変わるんですから、子どもにとっては大発見なんです。

これを気に入ってくれたお子さんの中には、紙を、もっともっとと欲しがる人もいるかもしれません。ぜひ、気が済むまでくしゃくしゃさせてあげてください。「くしゃくしゃにするだけのために紙を使うのは、もったいない」って思っていませんか?違うんです、くしゃくしゃにする、ってことは、子どもたちが素材を楽しんでるってことで、それが遊びなんです。無駄遣いじゃないんです!

最初は折り紙がいいかもしれません。折り紙を充分に楽しんだら、別の紙も出します。新聞紙は折り紙よりも大きな音が出ます。お花紙は薄くて柔らかいので、くしゃっとすると、本当に小さく小さくなってしまいます。アルミホイルもお勧めです。他にも、お菓子の包装紙、食器を包んでいる薄い紙、ティッシュペーパー、広告のチラシ、書類の裏紙・・・と、大人でもびっくりするほど、身の回りには色々な種類の紙があふれています。

色・音・紙のかたさ・握った時の感触・・・と、五感を充分に使って楽しんでいることが分かると思います。

3.「くしゃ」を使って遊ぼう

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さて、「くしゃ」が一杯できました。この「くしゃ」を使って遊ぶこともできます。例えば・・・。
・沢山の色を両手いっぱいに掬う。
・床の上に、並べる。好きな色の順に並べてもいい。
・親御さんが、お子さんの膝に向かって、ぽん、と投げる。
・アタマの上に載せて、わざと落とす。
特に、大人が自分のアタマの上に「くしゃ」を載せて、子どもに向かってぺこん、とお辞儀をすると、ぽとん、と「くしゃ」が落ちる、という様子は、多くの子どもたちから大人気です。ぜひ試してみてください。

存分に遊んだら、他の楽しみ方にもチャレンジしましょうか。「存分に遊ぶ」こと大事ですよ。充分遊び尽くして、納得してから、次に進む。色々やらせてあげたいな、と思わないで、今、お子さん自身が楽しんでいることを意識してください。

4.「びりびり」やぶいてみよう

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「くしゃくしゃ」の次は「びりびり」です。
とは言っても、紙は思った以上に丈夫なので、最初にちょっとだけ破ってあげると、そこがガイドになって、すーっと裂けます。紙には縦と横があるんですよ、知ってました? すーっと裂ける方向と、ぎざぎざになってしまう方向がありますので、すーっと裂ける方向になるように、破いてくださいね。
この「びりびり」を充分に遊ぶと、ある日、ふっと「キレイに切れたらいいのに」「模様の通りに切れたらいいのに」という気持ちになり、その時が「はさみの初め時」です。

5.「ぽいぽい」紙を入れる

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くしゃくしゃにして、びりびりにして、お家の床は紙だらけでしょうか。満足してきたなぁ、と思ったら、袋に入れます。袋に入れることも、遊びです。集めることや、袋の中のものを入れたり出したりすることは、ちょうど1歳前後のお子さんが大好きな動作です。袋に入れても、また袋から出したり、袋をひっくり返して「ざざざー」と紙を降らせるかもしれません。それも遊び!
出したり入れたりに満足したら、小さくて透明なビニール袋に「くしゃ」や「びり」を入れて、空気を入れて結んだら、簡易風船のできあがりです。揺らすと中に入れた紙がゆらゆら動きます。

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雨の日に出かけたら、「お店の中で傘をいれておくためのビニール袋」を、数枚余分にもらっておいてください。傘袋には、たくさん、しかも、一列に入ります。この大きさも魅力!上までぎっしり「くしゃ」を入れたら、ビニルのクチを結んでみましょう。またがって乗り物になったり、剣になったり、枕になったり、色々なものに見立てられそうです。

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傘袋がない場合には、クリアファイルを使って「透明な長い筒」を作ることもできます。普通のクリアファイルを切って開き、くるくると巻いてテープで留めるだけ。太さも長さも調節できますね。

6.まとめ

さてさて、存分に「紙」で遊びつくすことができたでしょうか。大切なのは、進行を急がないこと。1つ1つの「紙を遊ぶ」プロセスを、お子さんが充分に満足した、と思えるくらい、じっくり楽しむことです。こうやって存分に素材を楽しんで、その先に、何かに見立てたり、作りたいもののイメージが湧いてきたり、作ることにチャレンジしたり、という風に発展していくのです。

という訳で、ごく身近な素材「紙」だけでも、こんなに遊べるよ、というご紹介でした。ぜひ楽しんでくださいね。