【はじめよう親子あそび】水あそびデビューはたらいに入れた5センチの水から

【はじめよう親子遊び】は、0~3歳くらいのお子さんがいるお父さん/お母さん向けに、どうやって親子で遊べばいいの?という疑問や不安にお応えできるように、具体的な「どうやって」をお伝えしていくシリーズです。

初めてはさみを練習する時、初めてクレヨンを使う時・・・など、道具や素材との初めての出会いが、親子ともに楽しいものであったらいいなぁと願って、記事を書いています。
今日のテーマは「水あそび」。

暑い季節、子どもたちと一緒に楽しみたい「水あそび」

さて、「水あそび」というと、どんな遊びをイメージしますか?
ベランダにビニールプールを出して、その中に入ってぱちゃぱちゃ遊ぶとか。おうちに庭があれば、子どもたちに向けてホースで水をかけたりとか。
そんな風に目一杯身体を使って、水の冷たさや感覚を味わえたら、とても楽しいですよね。

それじゃあ、水あそびって、ホースで水をかけたら、きゃーきゃー逃げ回れるくらい大きくなってからの遊びでしょうか?
いえいえ、もっと小さいうちから、水を使った遊びは楽しめるんですよ。
今日は、「はじめての水あそび」ということで、だいたいお座りができるくらいのお子さんをイメージした「水あそび」をご紹介しますね。

準備しよう:水の量はタライに5センチ

そんなに沢山の水は使いません。大きめの洗面器かタライに、5センチくらいの高さに水を入れたら、それで充分。
せっかくなら、天気が良くて、お日様がキラキラしている、暖かい日がいいですね。家のベランダか、お庭などに、タライを出します。
お子さんは、水着に着替える必要はありません。濡れるかもしれないので、着替えやすい服装の方が後でラクですね。大人も濡れてもいい服装で。
遊ぶ場所がかたすぎたり、冷たかったりする場合は、座るものを敷いておきましょう。レジャーシートや、タオルでOKです。

水遊びのお供としては、スポンジ、カラのペットボトル、透明なプラカップなどの入れ物、ビニール袋、などがあると、楽しく遊べます。

さぁ、遊びましょう。

遊ぼう:水と出会う

まずは何も道具を使わないで、水そのものを、たっぷり味わいます大人が水を手ですくって、その水がこぼれる様子を、見ます。水の音がします。それから、水がキラキラと光りながらこぼれていく様子が見えます。何だろう、と思って、じっと見ているうちは、何度も繰り返します。

数回やってみて、子どもが納得した顔をしたら、今度は、水面を平手でぴちゃぴちゃと叩きます。思ったより大きい音がするし、水も飛び散りますよ。気になるな、という顔をしたら、タライをお子さんの近くまで寄せて、水がかかったり、水面が動いたりする様子を一緒に楽しみましょう。

これだけで、水がどんどん形を変え、見え方を変え、音を変えて、様々な表情を見せているのが分かると思います。

もっと遊ぼう:水を触る

大人が水面をぴちゃぴちゃ叩いている姿を観て、自分もやりたい、と手を出したら、洗面器をちょっと斜めにむけて、叩けるようにしましょう。バシャーン、と強くたたきすぎるかもしれないし、そっと触るだけかもしれません。どちらもいいですね。

もう少し慎重だったら、手のひらに水をすくって、子どもの前に差し出してみましょう。お父さん/お母さんの手のひらなので、すっと触れるかもしれません。水の感触や冷たさが感じられますね。

もし嫌がったら無理強いはしないでください。無理に触らせなくていいので、その代わり、存分に見る楽しさを味わいましょう。見て楽しいを一杯感じて、水で遊ぶことが嫌いにならないことが大事です。触るのは、また次の時でいいんですよ。

さて、そろそろ道具も使ってみましょう。たっぷり水をふくませたスポンジは、ぎゅーっと絞ると、どんどん水が出てきます。大人が水を絞って、子どもと一緒に見て楽しみましょう。最初は糸のように一本だった水の流れが、だんだん途切れ途切れになり、ぽたんぽたんとしずくになる・・・という風にどんどん変化していきます。そういう変化は、子どもには分からないだろう、と思うのは大人の勝手で、子どもたちはそういう細かな変化にとても敏感で、良く気づいていますよね。晴れている日に遊ぶと、この水が、お日様の光を浴びて、キラキラ光ったり、表情を変えたりする様子が楽しくて、何度も何度も楽しめるんです。

8か月の男の子と遊んだ時は、スポンジから滴るみずを掴もうと、何度も手を出しては、ぎゅっと握って、「あれぇ?」という顔をしていました。さぞかし不思議だったことでしょうね!

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スポンジで水を絞って、お子さんの手のひらや、膝にかけてあげてもいいですね。量が多くないので、あまりびっくりしないで、水に触れられます。

もっともっと遊ぼう:水を使う

ここまで遊べれば、あとは、どんどん面白いことを思いついてください。
カップに水を汲んで、それをこぼすとか。
ビニール袋に水を入れて、くにゃくにゃするビニール袋を触るとか。

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(写真では分かりやすいように水に色をつけていますが、色をつけない、そのままの水でも充分楽しめます。)

特にルールはありませんが、「はじめての水遊び」の時は、色鮮やかな水車や、お砂遊び道具を使うよりも、シンプルなカップやビニール袋など、水そのものの見え方や質感をじっくり味わえる道具の方がおすすめです。水の引き立て役くらいにね。
もちろん、水をかけるとくるくる回る水車や、使い慣れたお砂遊び道具を使って遊ぶことも楽しいですので、もう少し水遊びになれてから、使って楽しんでください。

子どもの身体があまり冷えないうちに、長くても15分~20分くらいで終わりにします。

まとめ

はじめての水遊びは、ちょっとの水と、どこの家にもあるような日用品を使って、どんどん表情を変える「水」を味わう遊びでした。何も特別なことや難しいことはないけれど、きっと赤ちゃんにとっては発見が一杯の時間です。大人の心と時間に余裕のある時に、たっぷり楽しんでくださいね。