季節行事は 自分たちなりの楽しみ方でいい

季節行事の中には遊びのヒントが沢山あります。

季節行事には楽しみも学びも一杯!

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保育園や幼稚園でも、季節行事に合わせた制作を楽しんだり、季節行事(七夕やお月見)を取り入れたりしますよね。四季の移ろいを感じ、伝統的に続く行事を体験し、そこに込められた意味や感謝を知ることができます。私も、保護者の立場として、園でそういう機会があって、本当に有難いと思っていました。

さて。季節行事は日本古来のものだけではなく、世界中の行事も、輸入されてきています。世界中の行事を全て体験する必要もないので、私としては、家庭ごとに、楽しめるものだけを取り入れたらいい、と思っています。

ハロウィンは、ここ数年で一気に広がったイベントの1つですよね。子どもたちにとっても、好きな衣装に「変身」ができて、お菓子をもらえるんだから、楽しくないはずがない。商業的にも、どうしてもっと早くメジャーなイベントにならなかったのか不思議なくらいです。

ハロウィンのカボチャ

ボストンに住んでいたことがあります。ハロウィンというイベントが地域の人と人とをつなぐ暖かな場になっていました。また当日に向けても、多くのお家でカボチャを飾って、街全体がうきうきする感じがありました。家によって、それぞれ違う飾り付けが工夫されていて、素敵でした。

例えば、こんなイモムシさんとか。

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ウチでも、ハロウィン用のカボチャを2つ頂きました。さて、せっかくだし、何か作ってみたい。ただ、イラストなどで見かける「目とクチをくりぬいたかぼちゃ」は、ナイフを使わなくちゃいけないので、子どもたちが自由に加工する訳にはいきません。(くりぬくと、そこからすぐに傷んでしまうよ、とも聞きました。)

そこで、黒い画用紙とクレヨンを使って、自由に装飾することにしました。大人としては、イラストのような、三角の目と、ギザギザのクチを、黒画用紙で切り抜いて貼ったらいいんじゃないか・・・と思ったのですが、子どもたちの発想はもっと自由でした。

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切り抜いた紙の形も自由だし、クレヨンの色塗りも自由。クレヨンが、カボチャに対してこんなに発色がいいとは思いませんでした。

私には、全く思いもよらないアイディアのカボチャができて、なかなかすてき。外の道路に面した窓に飾っておきました。

季節行事は自分たちなりの楽しみ方でいい

そんな楽しい思い出のあるハロウィンですが、帰国後は、我が家の行事としては、ほとんど何もしていません。

それはそれで、別にいいよね、と思っています。

ハロウィンだけでなく、日本文化としての季節行事も、「昔ながらの伝統と文化に則って」取り入れるのは、難しい場合もあります。でも、季節行事の習わしをヒントに、自分たちなりに楽しむことはできます。「お雛様を作る」「折り紙でかぶとを折る」「空を見上げる」「お月さまの絵本を読む」・・・という風に、季節行事のエッセンスは、あそびのヒントが詰まっています。

私は、それでいいと思うのです。あそびとして、季節行事の要素に触れ、慣れ親しんでいれば、充分じゃないかな、と。もし、文化として継承していくことが必要になった時には、その時に改めて学び直してもいい。子どもの頃に楽しく過ごした経験が、学び直すための土台になると思うのです。

季節行事は、少し前の時代の人たちが、暮らしの中で大切にしていたものを感じるすてきな機会だということには間違いないと思うのです。だからこそ、大切にしすぎて敷居の高いものにするのではなく、あそびとして、自分たち家族なりの方法で楽しめたらいいですね。