【小さな遊び】おうち遊びのアイディア①:小学生も楽しめる(2020年4月のあそび風景から)

2020年2月末、新型コロナウィルス感染防止を目的として
小中学校が、全国で一斉に休校となることが決まりました。
子どもたちが自由に外に出かけられない状況は
5月末まで続きました。
毎日の「じっくりのあそび」配信を終了した後も、
Facebook〈あそびのじかん〉では、なるべく具体的で
すぐに真似できるような「おうち遊び」の紹介を続けました。


椅子の足カバー人形

2020年3月27日
椅子の足カバーと
目玉シールを使った
指人形づくり。

椅子の足カバーを使った指人形作りは
2年半前の夏、おもちゃ美術館の講座で
教えて頂いたアイディア。

ネコとかクマとかを
手軽に作るつもりで
材料を出したのですが
「動物じゃなくてヒトがいい」
「髪の毛も生やさないとだめ」
「服もちゃんと着せてましょう」
・・・というムスメのリクエストに
応えているうちに、
私の方が夢中になってきて・・・
結局2人で1日中作ってました。

写真の右の子は私が作り
残りの2体は、ムスメ作。
真ん中の子は、細い毛糸を
根気よく1本ずつボンドで貼って。
一番左は虹色の髪の毛が
長く長ーく伸びていて、
ラプンツェルとのこと。

この「椅子の足人形」のアイディア。
気負わず手軽にも作れるし
勝手に盛り上がって、
どんどんこだわる懐の深さもある。

作る遊び、として魅力的なものは
遊び手の気分や状況に合わせて
変化していくものなんだなぁ。

どんな風に作ってもいい。

どうしようかなー、
こんな風に作ってみたいなーって
あれこれ考える余地が沢山あって
元は一緒なのに
1つ1つ、全然違うものが生まれる遊びは
本当に奥が深いんだと思います。

大人が自分に向き合ってくれてるか
そうじゃないか、っていうのは
子どもにはすぐ分かるんだよね。

この週末は、思い切って
がっつり遊ぶことに専念したら
子どもの遊びも長く続く。

「あそび」じゃなくてもいいんだけど。
大人のココロの向きは
子どもにはすっかり伝わってるね。


お花紙で花を咲かせる

2020年3月30日
写真のお花は
白い薄紙だけで
作っています。

卒業・入学シーズンの定番
「お花紙のお花」の作り方です。

ちょっと違うのは
白い薄紙に
マジックで色を塗ってから
紙を折って、作っていること。

最初は、紙が破ける程に
塗りつぶしていたのですが
そのうちに
わざと適当に塗ると
面白い模様になる、と
気づいたようです。

塗る。折ってみる。開く。
気に入ったり
気に入らなかったりする。

気に入った塗り方で塗る。
「それならこれはどうだろう?」と
違う塗り方も試してみる。
折ってみる。開く。
気に入ったり
気に入らなかったりする。

そういうことを繰り返す姿が
本当に好きです。
試した後
「じゃあ、これはどうだろう?」と
ちょっと変えてやってみることが
試行錯誤を楽しめるために
必要なことだと思うのです。

不思議な模様の花が
次から次へと生まれました。

やってみる、ってことに
価値があると思うので
材料は「どんな風に使っても
惜しくないよ」というものを
用意しておくのがいいと思う。

それと、あれこれ試す道具も技術も
子どもにとって容易に手が届くことが
大事だと思うんだよね。

マジックで描く、という
簡単なことだから
何度でも試してみようと思える。
これが「やること」そのものの
ハードルががると
何度も何度も作るのはタイヘンすぎて
「間違えないようにうまくやろう」って
気持ちになってしまうと思うんだよね。

何にスイッチが入るのかは分からなくて。
そこが面白いと思う。


毛糸のポンポン

2020年3月31日
随分前に買ったまま
すっかり使い忘れていた
「ポンポンメーカー」。

手芸用品がごちゃっと入っている中から
ムスメが目ざとく見つけました。

「これなにっ?」
「何に使うのっ??」

そんな訳で今日、ムスメの机は
ポンポン工房になりました。

簡単すぎず、ちょっぴり難しくて
でも自分でできる程度で
できた時の嬉しさもあり
もっともっと・・・と
どんどん作ったみたいです。
最後は2色の色分けポンポンも作成。

全部つなげて、机の前のカーテンに
飾りました。

普段は、こういう時間の使い方は
なかなか・・・難しい。
時間が有り余っている今は
すっかり忘れてしまった何かに
気づく機会にできるのかもしれないなぁと
ふっと思ったりします。

学校の一斉休校の3週間は
在宅勤務とか、オンライン授業とか
私のココロは、比較的外に向いていました。

でも、東京都の週末外出自粛という状況で
家の中で過ごすことの覚悟が
一段強まった感じがします。
そうして、ここ数日、
ムスメの遊びへの関わり方に対して
がっつり一緒に遊びますとも!・・・
って気持ちになったら、
ムスメの遊びが、
なんだか面白い感じになってきました。


真似っこ模様づくり

2020年4月3日
2人から4人で遊べます。
紙を正方形に切り
斜めに2回折って、
折り目をつけます。

自分の陣地と色を決めます。
順番を決めて、
自分の陣地に、好きな形を1つ描き
他の人はそれを真似して描きます。
次の人は、また形を描き足します。

そんな風に描き進めていくと
対象形の
なかなか面白い模様になります。

絵を描くときに
何かの物を、それらしく描くだけでなく
抽象的な形や模様を描くと
ちょっと遊びの幅が広がります。

対象の形からは
思いもよらない美しさが
生まれることがあります。

描くことには、色々な楽しみ方がある。
ちょっとしたヒントで
「こんなこともできるかも?」が
増えたら、うれしいです。


エネルギーを発散する
写真の説明はありません。

2020年4月4日
家にずっといると
身体を動かしたくなりますね。
でもあんまりうるさくすると
ご近所のご迷惑かしら、って
心配にもなります。

何の科学的な裏付けもない
感覚値で恐縮なのですが
身体を動かしたい、と
うずうずしている子どもの
「有り余るエネルギー」って
運動量ではなく
興奮量に応じて
発散されていく気がしませんか。

わーっと走るとか
ソファーで跳ぶとか
運動に伴って
興奮も高まるけれど
ポイントは
「興奮」の方じゃないかしら?

ならば。
身体の使い方は静かでも
必死になって
テンションがあがる遊びは
意外とあるのです。

ほふく前進競争。
ゴロゴロいもむし体操。
2人で背中を付けたまま立つ。
高いところからふわふわ落とした
 ティッシュを箸でつかまえる。

夢中になって。
そんな自分がおかしくて。
思わず笑い転げてしまうような。

そんなドタバタしないでも
盛り上がる遊びで
一杯、笑ってくださいね。

こんな時だから
あそんで、笑おう。
いっぱい、笑おう。


椅子の足カバー人形・続編

2020年4月6日
椅子の足カバーとフェルトで作る指人形。
先日の紹介のあと、
我が家では、想定以上に
盛り上がっていったのでした。
仲間がどんどん増えて
衣装や帽子もこだわり
人形劇用の舞台も完成。

そういう風に
自分なりの楽しみ方が見つかるのが
あそびの醍醐味だと思っています。

最初はムスメと作っていたのですが、ムスコにもスイッチが入りました。
(関羽と王允ができあがっていました。)

教わったあそびが
自分のあそびになる。

そんな風に遊べれば
有り余る時間は
宝物になるよね。


折り紙を組み合わせて作る

2020年4月9日
シンプルな形をつなぎ合わせて
特別な感じのものに仕上げる折り紙。

時間があるからこそ
こういうものに取り組める。

簡単すぎる折り紙や
複雑で細かい折り方だと
飽きてしまうような子どもが
こういうものに夢中になることもある。

新しい遊び方を知ると
一言で「折り紙」と言っても
楽しみを感じるツボが
無数にあるんだな、ってことに気づきます。

折り紙に限らないけれど
懐の深い遊びというのは
「○○が好き」の好きのカタチが
沢山あると感じるのだよね。

ムスメは、規則的な動きを
繰り返すことが好きなので
折り紙の中でも
繋いで魅力的な形、みたいなものは
好きかな、と思って本を渡してみたら
せっせと折っていた。

子どもの遊び方を見ていると
その子の感じてる
「好き」や「得意」や
「居心地のよさ」が何なのか
気づくきっかけになるよね。