【小さな遊び】おうち遊びのアイディア②:身近なものでこんなに遊べる(2020年4月のあそび風景から)

2020年2月末、新型コロナウィルス感染防止を目的として
小中学校が、全国で一斉に休校となることが決まりました。
子どもたちが自由に外に出かけられない状況は
5月末まで続きました。
毎日の「じっくりのあそび」配信を終了した後も、
Facebook〈あそびのじかん〉では、なるべく具体的で
すぐに真似できるような「おうち遊び」の紹介を続けました。


〈2歳児さんに〉シールをはってカバンを作る

2020年4月10日
「2歳児あそびを紹介してください」
というリクエストを頂きました。
おうちで過ごすことが多くなって
どの年齢の子どもも、大人も
楽しく過ごせるための工夫が
大切になってきていますね。

子どもたちの好きなシール貼り。
2歳さんだと、ちょうど
貼る、ことがシンプルに楽しい。
100均で売っている丸いシールを
好きなところにひたすら貼るだけでも
子どもは大好きです。

写真は、プラスチックの容器に
紐をつけて、そこにシールを貼って
オリジナルバックを作りました。

シールはケチらずに
思う存分貼らせてあげてください。

できたら好きなものを入れて
あそべます。


〈3歳児さんに〉魔法の「輪っか」を作ってみよう

2020年4月13日
先週「2歳さんのあそび」の
リクエストを投稿したところ
「3歳も!」「4歳も!」と
リクエストを頂きました。
ありがとうございます。

もちろん多くの遊びが
年齢に関わらず遊べるのですが
「○歳にどうぞ」と言われると
なんだか安心しますよね。
その安心感が、子どもに伝わって
落ち着いて遊べるんじゃないかな、
なんてことを思います。

という訳で
3歳さんのあそびのリクエスト。

見立てて遊べると
楽しいだろうなぁ、
ということで、
こんな簡単な小道具。

新聞紙をねじって、丸くして
ビニールテープで
ぐるぐる巻いたものです。

これが、乗り物好きさんには
「ハンドル」になります。
なるんです、ほんとに。

ハンドルを両手で持って、
左右に回しながら
家のなかをドライブできます。

そして、そして「輪っか」の形は
色々にアレンジできるのです。

小さく作ればドーナツにもなる。
棒を付ければ虫眼鏡にもなる。
アタマにのせて帽子にもなる。

という見立て遊び。

ペットボトルを並べて輪投げ。
投げ合ってフリスビー。

というゲーム。

お子さんの好きなものに合わせて
楽しみを見つけてくださいね。

・・・

在宅勤務・子どもは家で過ごします
・・・というご家庭が
増えているかもしれませんね。

未就学の子どもたちは、
特に年齢が低ければ低いほど
自分に対して誰かが心を向けてくれる
双方向的な関わりを必要とするので
子どもが家にいて、仕事もする、というのは
正直なところ、現実的ではないですよね。

働く大人のタイヘンな気持ちは私も同じだし。
子どもにとっての必要性もよく分かるし。

だから、「この遊びがあれば
未就学の子どもが1人で遊んでくれるから
ほっておいて大丈夫」ってアイディアは
持ち合わせていないのだけれど。

「あぁ、こどもの遊びって
こんな簡単なことでいいんだね」っていう
大人の心理的負担が少しでも軽くなるような
遊びのアイディアをご紹介できたら、と
考えています。

子どもは日々変わっていくから。
その子どもと、がっつり向き合える
めったにない機会だよね、って
気持ちを切り替えられたらいいですね。


風船にビニールテープを巻くだけで・・・⁈

2020年4月14日
子どもの大好きな風船。
テープで巻くと
随分違って遊べるって
知っていましたか?

風船をぷ~っと膨らませたら
結び目を隠すように、
ビニールテープでぐるり。
結び目の上で
テープが直角に交わるように
もう1本、ぐるり。
その2本を縦に置いた時に
横向きにぐるり。

テープを3本巻いただけで
ふわん、とした風船が
しゃきっ、として
ボールみたいに遊べます。

手でたたく時の音が違うんです。
ぜひ試してみてくださいねー。
色々に遊べます。

ちょっとしたことなんだけれど
あれ?どうして?
って感じることを大事にしたい。

そして、存分に遊んでもらいたいな。


ビックマイク作り

2020年4月15日
お話会などで使っている
ビッグマイク。
遊びのおともになるかな?

マイクの作り方

1.アルミ箔を丸める
 くしゃくしゃに丸める
2.丸めたアルミ箔をラップの芯に
 セロテープでくっつける。
 セロテープびーって伸ばして
 ベタベタ貼って大丈夫。
3.ラップの芯に好きな紙を貼る。
 折り紙・色画用紙・包装紙など。
 ラップの芯に両面テープを貼り
 紙をぐるり、っと巻き付けると
 貼りやすいです。
4.シールやマスキングテープで
 好きなように飾り付けをする。

できあがり。
くしゃくしゃ、とか、
ぺたぺた、があるので
2~3歳さんでも楽しめる
手の動きがあります。

そして、色々なごっこ遊びに
使えます。
カラオケごっこ。
コンサートごっこ。
インタビューごっこ。
演説ごっこ。

いつも「作ったんですかー?!」
ってびっくりして頂く、マイク。
いざ作って見たら、すごく簡単です。
色々遊んでみてくださいね。


糸電話あそび

2020年4月16日
学校から配られた教科書を
読み物的にめくっていたムスメが
「ねーぇ、いとでんわ、って
 2人じゃないとできないの?」と聞く。

よーし、それなら
やってみよう。

材料は、家にある。
作り方は教科書に書いてある。
作ったら、実験。

たるませたり、ピンと張ったり。
糸をはじいたり、こすったり。
ヘンな声を出す。
ひそひそ声で歌う。
しりとりする。

こんなに時間がなかったら
「じゃあ、やってみよう」とは
ならなかっただろう。
今だからこそ、こどもの「はてな」を
一緒に楽しめるんだな、と思う。

糸電話、楽しかったですよ。
いつもと同じこと言ってても
なぜか、おかしくて
ムスメは笑い転げてました。

知ってると、やったことある、は全然ちがう。
実際やってみると、
ただ知ってる以上に、面白いことが
実は沢山あるのです。


コマ遊びは「やってみよう」がいっぱい

2020年4月17日
2枚の折り紙を組み合わせる
「おはじき」の作り方が
折り紙の本に出ていました。
真ん中に棒をさせば
コマにもなるよ、と。

コマを回しているうちに
どの棒が回りやすいかを
試してみました。
割りばしを削っても
うまくいくものと、いかないものがある。

うまく回るようになると
色の組み合わせによって
回した時の見え方が違うことに気づき
マジックで模様を描き足しました。

こうなってくると、面白いですね。
あれこれと試してほしい、と思っても
大人が、色々言うと
逆に反発することもあります。
あまり誘導しすぎない方が
うまくいく場合が多い。

「まわった!」
「きれい!」
「おもしろい!」

・・・という心の動きに
ちゃんと沿ってあげる方が

「もっと まわしたい」
「どうしたら、きれいになる?」
「こんなことやったら、どうだろう?」

という次の工夫に
つながるんじゃないかな。

誘導しないで共感するって
時間に追われている時には
一番ムズカシイことですけどね。
こんな時期だから
大人も、少し「時間に追われる」や
「効率よく動く」ことから
自由になってもいいかもしれません。

この時期、チャンスかもしれませんね!