どうして、こどもにとって、しごと体験が大事なの?と問われました。
どうして、って?
こどもたちが、実際に体験することで、働くことの目的や魅力さや尊さを実感できるから
ずっと、そう信じてきたけれど・・・。あれ、そうかな、本当にそうかな、と改めて考えてみました。
私が、この取組の中で考える仕事は「誰かに喜ばれることを自分の喜びにできること」。
それって、結局、自分のまわりの社会や、自分を取り巻く人たちとの関わり方ってことで
「働き方を選ぶこと」は「生き方を選ぶこと」とも同じだなぁ、と思います。
だから、こどものうちから
働くことを身近に感じ、興味を持ち、働くことと自分とのつきあい方を感じておくことは
自分の生き方を、意識的に選んでいくために、役に立つんじゃないかしら、と、そう思うのです。
でも、働き方、ひいては生き方を、自分で選んでいくために必要なことは
「仕事の体験」という体裁だけにこだわらなくてもいいのかもしれません。
興味を広げるとか、仕事に限らず幅広い体験をするとか、人と出会うとか、目一杯遊ぶとか、
そういう活動で、充分なのかもしれない。
もちろん、ここに答えはなくて。
キッザニアという仕事に思い入れを持って関わった私としては
「いやいや、とはいえ、仕事の体験だからこそ意義があるものって、あるよね」とも思いますが
そこで、結論を出すことは目的ではなくて。
自分の中でいつしか当たり前だと思い込んでいたところに
ふと疑問を投げかけると
それまで気づいていなかったことに気づくことが、あります。
今日の問いは、私にとって、そういう問いでした。
だから、今更、って思わないで、この問いを、少し自分の中で大事にしようと思います。
もう1歩、脱皮できるチャンスかもしれない、と思いつつ。