働くを伝えるアプローチ

2016年3月「よみうりランド」の1つのエリアとしてオープンした「グッジョバ」。

公式サイトの説明は下記の通り。

生活に密着し、親しみやすい自動車、食品、ファッション、文具の

4業種からなるfactoryで構成されたよみうりランドの新遊園地エリアです。

 

オープンのニュースを見た時から、ずっと気になっていた場所でした。

こどもたちに「仕事」のことを、直球でお伝えすることは

ずっと手がけてきた私の得意分野。

そこに、面白おかしい楽しさはなくっても、

本気になる・新しいことを知る・やってみる・何かを達成する・・・ことが

こどもにとって、充分に楽しい要素を持っている、と信じて企画してきました。

 

でも、エンターテイメントを得意とする人たちが

楽しい、という要素にぐっと重きをおいて「仕事場」というものを作ると

どうなるんだろうかと、とても興味があったのです。

こどもと仕事との出会いに、

私が思っていなかった違う形があるのかもしれないと。

 

運動会の振替休日シーズンの月曜日。

大雨にもかかわらず、よみうりランドの前には長い列ができていました。

グッジョバ内の「ワークショップ」は開園1時間も経たないうちに全部受付終了。

アトラクションの中には120分待ちのところもある人気ぶりでした。

 

アトラクションのうちの1つをじっと見ていると

工場の製造過程をモチーフにしたゲームと謳っているものも

ゲーム内容は、工場の製造工程にとらわれない発想で

組み立てられているなぁ、と感じました。

製造過程はデザイン的なモチーフに過ぎず、

ゲームだけを取り出しても楽しめるものを目指している気がしました。

 

ここまで現実と切り離していれば、こどもも混同しない。

ゲームはゲーム。製造は製造。

それでも、ものを創ることに想いを馳せる入口になるのかもしれません。

 

そして、がっちりとハードをつくりこんだ乗り物だけではなく

手作りの要素満載の「ワークショップ」が大人気だということも

私にとっては嬉しい発見でした。

 

 

 

よみうりランド内で、一番混雑していたエリアはグッジョバエリアだったと感じます。

「仕事場」「製造」「働く」ってことは、こどもにとって魅力的なコンテンツなんだと

ひいき目だけれど、そう感じました。

 

働くを伝えるアプローチは、まだまだあるのかもしれません。

入り口が拡がっていけば、出会いも拡がるのだと、嬉しく思っています。