小学生の夏休み

企業内で父母支援を目的として集まったグループからご依頼頂き

小学生のお子さん(10人ほど)を、お預かりする企画を担当しました。

朝、親御さんと一緒に出勤し、

全員揃ったところで、外部の施設に遊びに行き

夕方また会社に戻って、会議室までお迎えに来て頂くというものです。

小学生にどんな風に夏休みを過ごしてもらうのかは、働く母にとっては悩ましい課題です。

夏休みらしい特別な体験もさせてあげたいけれど

仕事があれば、そんなに長いお休みを取ることも難しい。

現実的には、学童が中心になるとはいえ

できれば、学童以外の活動にも参加させてあげたい。

そんなニーズに応える形での企画となりました。

今日の目的地は、科学館と工場見学。

最初は緊張気味だったこどもたちも、すぐに打ち解けた様子。

友達同士の関わりも、施設での見学や体験も、存分に楽しんでいました。

もちろん、見学場所の魅力もあったと思いますが

この日の体験は、単に「科学館」や「工場見学」に行く以上の

特別なものだったと考えています。

お母さんと一緒に満員電車に揺られての出勤。

いつもは行けない「親の仕事場」に足を踏み入れ、

カッコイイ会議室や、壁一面のホワイトボードに驚いたこと。

「仕事をする人」としての親の顔を垣間見ること。

初めて出会う大人(私たちですが)や、友達と1日を過ごすこと。

そういう1つ1つの「特別な日」の中だからこそ

そこで味わった体験の1つ1つも楽しかったのだろうと思うのです。

今回のような取組は、どの企業でもできる訳ではなく

社員の方の理解や、お世話役の方の献身的な働きがないと

まだまだ実現が難しいのは現状です。

だから、この通りの体験を、誰にでもお勧めしようとは思いませんが

ただ、「おとなにとっての当たり前も、こどもにとっては特別体験になるかもしれない」という視点は

ぜひ忘れずに持っていたいと思うのです。

夏休み。

時間とお金をかける旅行やキャンプ以外にも

こどもの目線に立てば、色々な「特別経験」が、あるかもしれません。