働く母向けの講座って、キャリアアップのものは多いけれど
それだけではなくて、
「働く母だからこそ、どうこどもと向き合うか」を知りたいと思うんです。
最初のきっかけになった問題提起は、
今日おじゃました育休Naviを立ち上げた方の発信でした。
お互いの想いが重なり、大阪にまでおじゃまして、お話させて頂きました。
こどもとの向き合い方を学ぶ場は多いけれど
特に働く母に特化している訳ではないので
「限られた親子の時間をどう過ごしたらいいか知りたい」
「保育園に通うこどもは、かわいそうではないのか?」
「こどもに無理をさせているのではないか?」
・・・そんな働く母特有の不安に応えるような話で
お役に立てるのではないかと想い準備をしました。
とりわけ、場からの反応が良かったのは
「仕事をする時に強みになる要素」のうち、いくつかは
「こどもと向き合う時に大切なこと」との相性があんまり良くないってこと。
例えば、段取り良く自分のペースでてきぱき進められる人にとって
こどものペースをじっくり待つことは、なかなかムズカシイよね、ってこと。
ムズカシイよね、って知っているだけで、関わりは変えられると思うのです。
こどものペースを待てない自分を責めても仕方がない。
今までの価値観と違うからムズカシイんだね、って自覚するところから
じゃあ、どうしようか、が考えられるのです。
だから、こどものために何が大事かを知ると同時に
今の自分がどんな価値観を持っているか
これまでどんな考え方を持って物事を進めてきたか
そのことを知ることも、大事だと思っています。
こどもの専門家視点でお話をすると、どうしても
「こどものためには、●●が大事です。だからこうしましょう!」と
いとも簡単そうに言ってしまいがちです。
でも、その●●が大事なことは分かっても
実践することのハードルが高い場合って沢山あります。
時間がない・やり方が分からない・心に余裕がない・・・。
私は1人の母親です。
こどものことや、育ちのことも学んだし
大勢のこどもたちと出会ってきたけれど
何よりも、1人の母親です。
1人の母親として、まず、お母さんたちとの共感から
スタートしたいと思います。
その上で、「もっとこうすると親子のいい関係が築ける」ってことを
現実的な方法・現実的な言葉で、お伝えしていきたいと思うのです。
こどものことも分かる・親の気持ちも共感できる
その双方に軸足を持つことで、誰かのお役に立てるならば
私にとっても何より幸せなことだと思っています。