夏休みです。
小学生にとって、長い長い夏休みが始まりました。
夏休み、どんな風に過ごすのがすてきなのかしら。
もちろん、「すてき」の価値観は一人ひとり違って当然。
目一杯遊ぶのが良いとか。
計画立てて勉強するのが良いとか。
キャンプや自然体験が良いとか。
けれど、その全てに共通する「夏休みにしかないこと」というのは
圧倒的な「余白」ではないかと思うのです。
子どもにとっては、たぶん手に余るほど長い時間。
そこを、どうやって過ごそうかと考え、思いあぐね
時に持て余し、退屈し、
時に浮かれて、非日常を味わう。
そうやって彼らは、自分に預けられた時間を
自分なりにどう使おうかと、託される練習をするんだと思う。
今のこどもたちは、いそがしい。
いそがしい、の意味するところは、単にスケジュールが詰まっていることではない。
自分で何をしようか考えなくても、しなくちゃいけないことが決まっていて
順番に、こなしていけば、毎日を送れるようになっている。
そんな子どもたちにとって
自分の時間の使い方を自分で考える、という経験は
大人が意識して、確保する必要さえあると思う。
だから、夏休み。
もちろん、子どもに経験してもらいたい
旅行や、キャンプや、ワークショップや、遊びや、勉強もの計画もすてき。
でも、それと同じように
意識して「余白」の計画も、大切にできたら、と思う。
だから、お父さん・お母さん、「どこにも連れてってあげられない」と嘆くのではなく
胸を張って自信を持って、我が子の「余白」を守りましょ。