【はじめよう親子あそび】生まれてすぐの赤ちゃんと何して遊べばいい?

【はじめよう親子遊び】は、0~3歳くらいのお子さんがいるお父さん/お母さん向けに、どうやって親子で遊べばいいの?という疑問や不安にお応えできるように、具体的な「どうやって」をお伝えしていくシリーズです。
初めてはさみを練習する時、初めてクレヨンを使う時・・・など、道具や素材との初めての出会いが、親子ともに楽しいものであったらいいなぁと願って、記事を書いています。
今回のテーマは、〈生まれてすぐの赤ちゃんとの遊び〉です。

お子さんが産まれて3週間目、という方とお話していたら「新生児とどうやって遊べばいいんですかね?」と、質問をして頂きました。
確かに、産まれてすぐって、授乳やゲップやおむつ替えや寝かしつけの情報ばかりで、遊びについて語られることは、あまりなかったかもしれません。

産まれてすぐの赤ちゃんとの遊びをお伝えすることが、赤ちゃんと過ごすお母さん/お父さんへのエールになるかもしれない、そうなればいいな、そう思って、今日の記事を書きます。

1.赤ちゃんに遊びは必要なの?

生まれてすぐの赤ちゃんと向き合うお母さん/お父さんたちは、赤ちゃんが生きていくために「必要なこと」で、手一杯の毎日だと思います。生まれたばかりの小さな小さな命をいかに守るか、「必要なことばかり」の毎日ですよね。
もし、必要なことばかりの今、〈必要じゃないこともしていい〉って思えることで、ちょっと心が休憩できるならば、遊んでみてもいいかもね、というのが、「赤ちゃんに遊びは必要なの?」に対する私の答えです。

お母さん/お父さんに、これ以上「やらなくちゃいけないこと」をお伝えしたいとは思いません。もし、遊びとしてお子さんと向き合うことで、楽しい気持ちになるのなら取り入れてみよっかな、という、本当に気軽な気持ちで読んでもらいたいと思います。

2.体に触れる

一番シンプルな「あそび」は、身体に触れることです。お風呂でもなく、オムツ替えでもなく、遊びとして全身に触る。それだけです。
小さいうちは、手の近くに小指を持っていけば、ぎゅっ、っと握ってくれるかもしれません。1か月過ぎたくらいからは、足の裏を触ると、ぐーっと押し返すかもしれません。押し返す足を手で押して、お互いに押し合いっこを楽しんでもいいですね。
触っているうちに「かわいいねー」とか「てってってってー」とか、ついつい声が出るかもしれません。それでいいんです。

3.声をかける

赤ちゃんには一杯語りかけましょう、って、どの育児情報にも書いてありますよね。でも、何を語りかければいいのか、話すネタがないなぁ、って思うことないですか?
話すネタがないなぁ、と思った時に、すぐにできるのは、「実況中継」です。見えるもの、赤ちゃんの様子、自分がやろうとしていることを、全部言葉にする。「あー、〇〇ちゃんが、かわいいあくびをしました。眠いのかなー。そろそろ眠い時間かもしれませんね。かーさんは、のどが渇きました。お茶飲もうかなー。よっこいしょ。かーさんは、お茶を取りに行きます。あー、朝ご飯の食器をまだ洗っていませんでした。まぁいいっかー。いいよねー?」とかとか。1か月過ぎて、お散歩や外気浴ができるようになった時も、抱っこで歩きながら、目に見えるものを実況中継してみるといいですよ。

それ以外に声をかける方法には、歌もあります。わらべ歌じゃなくても、自分が子どもの頃好きだった歌でもいいし、子どものための歌じゃなくてもいいです。いつも同じ歌でもいいです。大人が楽しそうに歌っていることが一番すてきですね。

また、絵本を読むのもいいと思います。子どもが絵本というモノに興味を示す前の絵本は、赤ちゃん絵本じゃなくてもいいです。少し長くても、高年齢向けでもいいので、読んでいるお母さん/お父さんが本当に好きな絵本を選びましょう。長く読み継がれてきた良い絵本は、日本語のリズムが本当に美しいのです。その美しいリズムを子どもに聴いてもらいながら、親自身も、読むことで心が落ち着く、そういう絵本を声に出して読むと、少しゆったりした気持ちになれそうです。

4.おもちゃを使う

この時期のおもちゃは、大人と子ども(赤ちゃん)とのコミュニケーションを助けてくれるものだと、私は考えています。例えば優しい音のするガラガラを鳴らしてみる。子どもも、音に反応するかもしれません。「あ、鳴ったね、いい音だね」と声をかけてみる。そういう双方向のやり取りを助けてくれるものです。
ですから、優しい音の出るもの、手触りのいいもの、色や形がシンプルなものなどが遊びやすいです。
そういうモノを使って、一緒に音を聴いたり、触ったり、赤ちゃんの腕や頬っぺたに触れたりして、使うといいですね。

5.まとめ

お父さんもお母さんも赤ちゃん自身も、「生きる」ことに必死なこの時期。これでいいのかな、という不安もありつつ、きちんとやろう、と奮闘していることと思います。初めて出会った赤ちゃんと向き合い、毎日一生懸命なお母さん/お父さんたちが、ちょっと肩のチカラが抜ける時間があればいいなぁ、と思っています。今日の遊び紹介が、肩のチカラを抜くきっかけになれば何より嬉しいです。