息子が描くことと創ることが好きなので、創作系のイベントやワークショップにはつい足を運んでしまいます。
今日は、二子玉川で何年もの実績を持つ参加型アートイベント、二子玉川アートデポに遊びに行きました。
数あるワークショップの中で、私と息子が共に心惹かれたものは、「活版ハンコ作りと活版印刷」。
息子は、オリジナルハンコ、という、家ではできない特別感のある成果物に。
私は、活版、という、職人の世界観に。
最初は、活版ハンコ作り。
フィルムの上に、芯の出ていないシャープペンシルを使い、手書きで描きます。
描きあがったものは、その場で担当の方が腐食を行い、樹脂製のハンコに仕上げます。
待っている間に活版印刷。
レバーをぎゅうっと押して、金色の版で絵葉書に模様を印刷し、クリスマスカードを作ります。
自分の手でぎゅぅっと押し付けた後、印刷したかしら、と機械をあけ、カードを見る時のどきどきがたまらない。
腐食が何か、どんな風にハンコになるのか、という説明や、活版印刷機については特に言及もなく
こどもたちにとっては、きっと昔からありそうな、なんだか、カッコいい機械、
そんな風に感じられたのかもしれません。
自分の企画ならば、印刷の歴史や、腐食のしくみや、今の印刷機との違いを
色々説明したくなるけれど、今日は、実際の機械の圧倒的な存在感の前に、あえて説明はなし。
言葉や理屈がなくっても、この機械を体験したこどもたちが、
物を創ることのかっこよさを、実感として感じることができたら、すてきだなぁ、と思うのです。
「体験」ってことの魅力は、きっと、それに尽きます。