伊勢丹cocoikuさんでの講座「作っている今を楽しむ表現遊び」 第3回を行いました。
この講座は、作品を作る過程にスポットを当てたプログラムです。
作品の仕上がりではなく、作っている過程の楽しさを最大限に味わえるような
めちゃくちゃ歓迎の「表現方法」で遊んでみたい、というのがプログラムの想いです。
第1回のシャボン玉、第2回のボールと、偶然から生まれる形を楽しみましたが
今回は、何かの作品を創ることに意欲的になったこどもたちのために、「筆」にこだわった
プログラムを準備しました。
掃除用のモップ、ブラシ、プチほうき、はぶらし・・・これをみんな筆にしちゃいます。
どれを使ってみたいかな?
モップのふわふわ感には、大人もこどもも、わくわく。
モップに絵の具をつける感触だけでも、なんだか気持ちがいいのです。
でも、塗ろうと思うと、モップの先がふにゃふにゃして、思った通りの場所には塗れません。
どれを使ってみたいかなぁ、と、私自身がわくわくしながら準備した「変わり筆」でしたが
実は、3歳の女の子が一番気に入ったものは、以外にも「普通の筆」でした。
ほら、こんな色々な素材を使ってみたら面白いでしょう、って思っていました。
けれど、彼女にとっては、突飛さではなく、「お姉さんや大人の人が使うような筆」を使って
自分の描きたいように描くことが、きっと楽しかったのです。
「過程を楽しむ」というテーマを、大人の方にもお伝えしたくて、私自身いかに奇を衒うかを意識していましたが
特に変わったことがなくとも、こどもはちゃんと、創る過程を純粋に楽しむことができるのですよね。
予想外の反応から教わることが色々あります。
次に準備する題材を使って、こどもたちはどんな風に期待を裏切ってくれるのかしら、楽しみです。