キャリア教育の入り口は自分自身の仕事を我が子に伝えること

働くお父さん・お母さんには、我が子に、ご自身がどんな仕事をされているのか伝えることを、おすすめしています。

子どもにとって、大人の仕事は見えずらいです。毎日出掛けて行くけれど、何をしているのか分からないと、そんな風に思われているかもしれません。

けれど、お父さん・お母さんが、保育園や幼稚園、小学校で、こどもたちが何をしているのか分かっていると安心できるのと同様、こどもたちだって、知りたいと思っています。

何より、その時々のお子さんが理解できる言い方でご自身の仕事を説明すると、仕事の本質にふと気づくことがあります。

パソコンを使って、お仕事する人が役に立つしくみを作ってる。
お店で売るためのモノを注文したり、何を買うかを決めたりしている。
工場でたくさん作ったモノが、こわれてないか、あぶなくないかを、調べている。
家をさがしている人が、気に入ったところが見つかるようにお手伝いしている

当たり前だった職種名を、そもそもの流れを知らないこどもに伝えようとすると、ある種抽象的で、その分、本来の目的に近づいた表現になります。自分の仕事、いいじゃない、って再認識することもあるかもしれません。その感覚を大事にできたら、すてきだと思うのです。

今のこどもたちが大人になる頃には、今ある職業の大多数はなくなっている、なんてことを言う人もいます。確かに「職種」はなくなっているかもしれません。でも、仕事は、変わらずあるはずです。そして、誰かのお役に立つことの本質、作る・調べる・決める・考える・助ける・・・等々も、やはり変わらないと思うのです。

その本質を知っているこどもたちは、たとえ知らない職種の中でも、自分がやるべきことが何か、きっと決めることができます。

こどもにとって、一番身近な大人、つまりは、親たちの仕事。ぜひ、誇りを持って、伝えていって頂きたいな、と思うのです。