葉っぱが色づき始めました。
小学校の前や、緑道を通ると、赤と緑、黄色と緑に色の混ざった葉っぱが道端に落ちています。
葉っぱを拾うことが好きなこどもが多いです。
娘も歩く道々、葉っぱを拾い始めましたが、この日は少しいつもと違いました。
「先生にあげなきゃいけないの。」そう言いながら、大事に集めています。
そうでした、保育園にお迎えに行ったら、活動記録に書いてありました。
――公園に行った時に、「先生は、今木の実や葉っぱを集めているから、
――拾ったら、ちょうだいね。」とお願いしたら、みんな沢山集めてきてくれました。
娘は帰宅の時も、先生の頼みをきいてあげよう、と考えてたようです。
こどもたちって、大人が思っている以上に、
お役に立つことや感謝されることを、大切にしています。
自分のことだってまだ充分でない時なのに、大人やお友達、
まわりの人たちのお手伝いをしようと手を出す姿を見かけます。
「お手伝いしたい」という想いが、とても強いのです。
忙しくしていると、つい大人の目線で考えてしまうので
「お茶をこぼさないで!!」とか
「台所に入ってきたら危ないよ。」とか
「玄関のクツを散らかさないで。」とか
言ってしまいそうになるのですが、こどもがどうして、「やろうと思ったのか」考えると
いたずら心ではないことに気づきます。
家族みんなのコップにお茶を注ごうと思ったのかもしれない。
ママのお手伝いがしたかったのかもしれない。
出掛ける前に、家族のクツを用意しようと思ったのかもしれない。
「したこと」ではなく、「しようとした想い」に目を向ければ
きっと、こどもの意欲や思いやりが見えてきます。
大人が思っているよりも、こどもはみんなのお役に立ちたいと思っているのです。
そして、できる、と信じて、それを実践しています。
誰かに喜ばれる喜びを知っています。
こどもの想いに目を留めて、
「ありがとう。助かったわ。」って声をかけたいものです。
そのことの積み重ねが、こどもがいつか仕事をすることにもつながると思っています。