小学生くらいのこどもたちの「将来の夢」を知る機会が多く
こどもたちの「大人になったら叶えたい、何かすてきなこと」を沢山聴かせて頂いていました。
そんな会話の中から、小学生の頃の「将来の夢」と、高校生の「進路選択」とが
繋がっていない場合が多いのかなぁ、と感じていました。
大人になる前に、一度「こどもの頃の夢」をあきらめて、
そして現実的な「就職か進学か」「理系か文系か」「何学部か」という選択を迫られる。
その選択のもと、20代になり、一番多い働き方は「企業に就職」。
その「企業」の中身も、「職種」の中身も様々なはずなのに、一括りに「企業に就職」。
せっかく、小さい時に語ってきた夢は
どこにいっちゃうのかなぁ、と思っていたのです。
でも、最近思うようになったこと。
夢は、どこにもいっちゃってないんじゃないかな。
大人になってから、改めて夢をカタチにすることを目指しているかもしれないし
もしかしたら、もう叶っているのかもしれない。
例えば、ケーキ屋さんという夢の底にある想いは様々で。
「美味しいものを食べさせてあげたい」「飾り付けがしたい」
「パーティーを盛り上げたい」「つくることが楽しい」・・・なんて考えていたとしたら
別の仕事で、その想いを実現できているのかもしれない。
サッカー選手になりたい、って語った少年の想いは
「自分の限界に挑む姿がカッコイイ」「チームワークってアツいなぁ」だとしたら
どんな仕事に従事しても、その姿勢を忘れずにいるかもしれない。
だから、大事にしたいのは、「将来の夢」を職業名ではなく、想いで聴くこと。
「どうして、その仕事になりたいの?」
「どこが、かっこいいと思ったの?」
「その仕事の人になったら、誰に喜んでもらいたい?」と
掘り下げて聴いてみると、こども自身が「大人になったすてきな自分」に期待することが
彼ら、彼女らの言葉として、表現されるから。
知っている職業名が少ないだけ。
夢をかなえる方法は、無数にある。
大人たちの夢も、もう、叶っているのかもしれない。