〈新年度〉過ぎてみたら わらい話

新年度

いつもと違うスーパーの帰り道

上の子が通っていた保育園の前を通りました。

 

今になってみれば、ちっとも遠くないのに。

上の子1人の送り迎えだけだったのに。

あの時は、この距離が随分タイヘンに感じられたね、と

少し懐かしく話をしました。

 

朝、「保育園行く前にブランコに乗ったら、1日がんばれる」

という気持ちに応えるべく、20分早く家を出たこと。

大雨の中、抱っこ紐でこどもを抱いた上から

レインコートを着て、ビニールを巻いて

完全防備で出かけたこと。

自分で歩くことを大事にしたい気持ちと

出社時間とのぎりぎりを見極めながら

何とか歩いてもらいたいと、盛り上げながら通ったこと。

 

「その後」を経験した今になって振り返れば

この時期は、ちっともタイヘンとは思えないのですが

まっただ中にいる時は、全力を出さないと向き合えなかったのです。

 

ちなみに、「その後」下の子は違う保育園に決まり、2園の送迎になりました。

上の子卒園で、2園送迎から解放されたと思ったら、下の子は2駅先の園に転園。

今は電車で通っています。

 

 

送迎の負担を考えれば

もう少し別の方法もあったかもしれません。

でも、園の環境や、こどもとの相性や、あれやこれやを考えたら

これが一番、家族みんなが納得できる選択でした。

振り返ってみれば、面倒くさいほうばかり、選んできてしまいました。


でも、その時はタイヘンだと思ったことほど

記憶がくっきりと残っています。

タイヘンだと感じた出来事ほど

後になってみれば、懐かしく思い出せます。

 

だから、この4月から新しい生活が始まる人たちに

「だいじょうぶだよー」って、お伝えしたいのです。

最初は、こどもが泣いたり

こどもの泣き声に後ろ髪ひかれたり

朝の時間が全然読めなかったり

お父さん・お母さんが体力的に厳しかったり

・・・色々なタイヘンがあるかもしれないけれど

そんなことは、きっと過ぎてみれば笑いばなしです。

 

親子の時間に限らず

どんなことだって、いいことばかりじゃない。

けれど、最初は思い通りにならないことを

何とか乗り越えようとする過程から、次の何かが生まれます。

新生活を、家族で親子で夫婦で乗り越えた経験が

きっと次の自信につながるのだと、そう感じています。

 


 

私にとっては、「保育園児の母」としての生活は、今年度が最後の1年です。

もう1年、我が子と満員電車に揺られながら

「こんな保育園生活だったのよ」と、ずっとこどもと話ができるような

そんな1日1日を重ねたいと思います。