こどもが自分の好きなことを見つけ、自分らしさに気づくことは、
大人になってから、自分がどんな風に生きていきたいか
どんな風に社会と関わっていきたいかを意識できることにつながると、考えています。
だから私の問題意識として、こども×しごと という視点は
こどもが自分らしく在ることと、重なる部分がとても大きいのです。
自分の2人のこどもにも、好きなものを見つけてもらいたいと思っていました。
そのために親ができることは、多くのものとの出会いの場を創ること。
選ぶのは彼ら自身だと考えていました。
ただ、多くの場を経験させたい、と思いつつも、そもそも親の好みやアンテナに、どうしても偏りがあります。
そして、兄の方が先に好きなものを見つけたために、妹は、どうしても、兄のおつきあいになりがちで
なかなか娘の好きなものを見つけられずにいました。
彼女自身も、自分には兄のように、揺るぎなく打ち込める「好き」がないことに
ちょっとした違和感みたいな気持ちを、持っていたようにも思います。
親がそう感じていたから、そう見えてしまったのかもしれませんが。
4歳の夏。
ふとしたきっかけで、彼女が大好きなものを見つけました。
土曜日のレッスンが楽しみで、月曜日からずっと指折り数えるようになりました。
保育園への行き帰りも歩きながらずっと練習する程になりました。
普段の雰囲気が変わりました。
根っこを持つ人の安定感やゆとりみたいなものが感じられる気がするのです。
私が、安心したから、そう見えているだけかもしれませんが。
好き、を持っている人は強いです。
大人の顔色をうかがうのではなく、こども自身が心から夢中になる「好き」を探し
それを尊重することを、大事にしたいと思います。