有難いことに、今月は、お母さん・お父さん向けに
お話させて頂く機会を沢山頂きました。
働くお母さんたちから
「キャリアアップを意図した働く母講座は多いけれど
こどもとどう関わればいいのかを学ぶ場所が欲しい」という声を頂きました。
そして生まれた講座。
「働く母だからこその我が子との向き合い方」。
母は生活の中では、自分は二の次です。
こどものペースを待つことが必要な場面もあります。
一方、仕事の場面では、自分の進めやすさを重視することも必要。
その両者が持つ価値観は大きく違うので
自分ひとりの中で、両方を抱えていくためには
考えの整理の仕方や、物の見方のコツがあります。
とはいえ、働いていても働いていなくても
基本的な「関係性の築き方」は同じ。
我が子の「らしさ」 自分の「らしさ」
それぞれに気づくことによって
お互いを尊重し合える「自分たちらしい」親子関係を
どんな風に築いていくのか。
そんなことを一緒に考えていきたいと思っています。
一昔前の父親・母親は、絶対の権威を持っていました。
大人の言うことは絶対だった。
こどもは黙って、大人の言う通りにすればいい、
そんな風にこどもと向き合った時代の大人は、大変だったと思います。
間違えられない。
いつも立派でいなくてはいけない。
いつも模範でなくてはいけない。
でも、幸い、今は、たった1つの
「親はこうしなくちゃいけない」「こどもはこうじゃなきゃいけない」はなくなりました。
それぞれの家庭の数だけ、それぞれの親子像があっていいんです。
自分で決められるってことは、それだけ悩みも多いけれど
その悩みは1つの型に自分をはめる窮屈さに比べれば
ずっとすてきだと、私は思います。
人と人との関わりは、理想論では話せない。
親になったからって急に聖人君主になる訳ではない。
1人の自分として。
悩んだり、落ち込んだり、戸惑ったりしながら
それでも我が子と向き合おうとすることが、
私はとっても大事だと思うのです。
自分らしい関わり 自分たちらしい関わり
みんなが、自分はこれでいい、って、思えたらいいな。