【小さな遊び】好きなことをもっと好きになる絵本 (2019年2月のあそび風景から②)

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『あそびのじかん』出版を機に
発信を始めたページです。
日々の小さな遊びの風景に目を留めたり、
遊びについて立ち止まって考えたりすることが目的。
また、 私の感性も磨き続けていたいと想い、更新しています。
facebookに投稿した「遊びの風景」を、
こちらにも随時載せていくことにしました。


2019年2月8日
【えほんであそぶ】
『おおきくおおきくおおきくなあれ』童心社
(まついのりこ)


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紙芝居です。
子どもたちの
「おおきくおおきくおおきくなあれ」の
かけ声で、お話が前に進みます。

最後の場面は画面一杯の大きなケーキ。

ケーキの飾り付けをしたらどうかな、と
紙芝居よりも一回り大きなケーキを作り
みんなでイチゴを貼って楽しみました。

お話会の場だったので
イチゴだらけケーキになったけれど
おうちで遊ぶ時は
色画用紙や折り紙で
もっと色々な種類の飾りを作っても
楽しそうです。

もちろん本物のケーキのデコレーションも
嬉しいです。
でも、そこは無理しなくていいんです。
大人たちが無理のない範囲で
気軽にちょこちょこと遊び続けることを
大事にしたいかな、と思います。

子どもたちみんなで声を出すので
お話会で盛り上がりやすい紙芝居。

大勢で読むお話かな、と思うのだけれど
1対1で読んでも、思いのほか喜びます。
「おおきくなあれ」の魔法が
自分ひとりのチカラってところも
嬉しいのかもしれません。
何が楽しいかを決めるのは、子どもですからねー。


2019年2月12日
【えほんであそぼ】
『だるまちゃんとうさぎちゃん』福音館書店
(加古里子)


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週末は、東京でも雪が舞いました。
都内は積もるほどではありませんでしたが
少しの雪はわくわくしますよね。

雪が日常ではない地域の子どもにとって
雪遊びは、運とタイミングなので
雪が降ったからと、
そこから絵本を読み始めるよりも
普段から絵本に親しみ
「雪遊びしたいなー」と
期待を抱いているくらいが良い気がします。

見たことがないものに対して
楽しそう、って期待を抱く時
絵本は底知れない威力を発揮するもの。

『だるまちゃんとうさぎちゃん』は
雪遊びを皮切りに
伝承遊びが沢山登場して
さすが、伝承遊びの研究もされている
かこさんならでは!! と
ちょっと感心してしまいますが
子どもにはそんなこと関係ない。

「楽しそう」「これやってみたい」
自分からそういう気持ちを抱き
自分の手と頭を動かして遊んでみる。
そんな遊びの入り口になる
とても魅力的な本です。

かこさとしさんの絵本が大好き。
遊びココロ一杯の絵本なので
遊びに広がる要素が沢山つまってます。


2019年2月13日
【えほんであそぼ】
『だるまちゃんとてんぐちゃん』福音館書店
(加古里子)


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昨日に続いての「だるまちゃん」です。
「おおきなてんぐどん」が揃えてくれる
画面一杯のうちわや、履き物や、帽子は
1つ1つの小物にも
物語が浮かんできそうです。

子どもたちは、
「私の靴はこれ」
「かーさんは、どれがいい?」
「これは、あの子の帽子で
こっちはあの子で・・・」と
絵を眺めて想像するだけで
随分長い時間遊んだものです。

身に付けるもの、がテーマなので
着せ替え遊びもできます。
好きな色や形の帽子や靴を
描いて、切って、遊びます。
「どんなものを作ろうか?」と
相談して、作るところがあるから
余計に楽しいんですよね。


2019年2月14日
【えほんであそぼ】
『にんじんばたけのぱぴぷぺぽ』偕成社
(かこさとし)


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食わず嫌いちゃんが、
食べてくれるようになるには
素材に興味を持てることが
いいんじゃないかな。

野菜を収穫できたら最高だけれど
それが難しければ
一緒に買い物に行くだけでもいいし
調理に参加するのでもいい。
(洗うとか、ちぎるとか、
味見係に任命するとか、盛りつけるとか)
「食わず嫌い」だったものに
愛着がでてくると
ちょっと意識が変わる。

そんな愛着を育てることを
助けてくれる絵本がある。
沢山ある。

私自身が子どもの頃、
何度も読んだ『にんじんばたけのぱぴぷぺぽ』。

にんじん、
食べたくなるよ。


2019年2月15日
【えほんであそぼ】
『サザンちゃんのおともだち』偕成社
(かこさとし)


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子どもは学校ごっこが好きだ。

教えること。教わること。
新しい何かを知ること。
新しい何かができること。
知ってることを誰かに話すこと。
得意なことをやってみせること。

そんなことが
大好きなんだと思う。

この本は、
その楽しさを、真正面から描いていて
とてもすがすがしい。

読み終わったら、
ぜひ、サザンちゃんみたいに
たーちゃん先生とかみっちゃん先生になって
学校ごっこをして遊びたいなぁ。

1年生のムスメのクラスで読み聞かせ。
ムスコもよく読んだ。

学びは本来楽しい。
大人の価値観抜きで
子ども目線で
まっすぐに学びの喜びが描かれていて
その喜びを、
いつまでも大事にして欲しいなぁと思う。


2019年2月18日
【えほんであそぼ】
『小学館の図鑑NEO 恐竜』


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図鑑は、
知りたいがある時に「調べる」
という使い方もあるけれど

四六時中、ただ好きだから「読む」
という楽しみ方もある。

夜寝る前の本に『図鑑』を選んだりする。
電車図鑑、乗り物図鑑、働く車図鑑
動物図鑑、昆虫図鑑、恐竜図鑑・・・。

『図鑑』を読む人たちは
そこに並んでいるものを愛しているから
絵を描いたり、
形を作ったり
自作の図鑑を作ったり
・・・とまぁ、よく遊ぶ。

絵本だけがきっかけではないけれど。
でも、絵本や図鑑は貴重な参考資料。

そんな風に、本と遊びが
相互に高めあう楽しみ方が好きだ。

ムスコは図鑑を「読む」人だった。
夜寝る前の絵本に、よく動物図鑑を選んだ。
「ディンゴは、あの、イヌ科のページの
 開いて右側の、あの辺にあって・・・」とか
今も、図鑑を開いた時の絵が浮かぶ。

だから私は図鑑も絵本だと思っているし
図鑑から広がる遊びの広さも深さも好き。

好きなものがぎゅーっと詰まっている
素材の宝庫なのだろうなぁ。