絵本を入り口にして、そこから広がるあそびのアイディアをご紹介します。
今回の絵本は『ころころころ』(元永定正:作 福音館書店)
どんな絵本?
カラフルな球が、ころころ、ころころと、転がっていく絵本です。坂道、でこぼこ道、階段、山道・・・いくつもいくつもの、球が、どこまで転がっていくんだろう。動きを存分に味わえる絵本です。
あそび① ボールを転がす
転がる絵本を充分楽しんだら、まずは何かを転がしてみたくなるもの。ボールから始めましょう。平らな床の上を、ころころと転がしてみます。
キャッチボールのように、転がし合いっこしてもいいですね。
長い距離を転がしたい場合は、廊下が良さそうです。
的を作って、的に向けて転がす、というボーリング風の楽しみ方もできます。
あそび② 坂道を転がす
平らな床だけではなく、坂道を転がしてもいいですね。潰した段ボールなど、大きくて平たいものが坂道になります。お菓子の空き箱などで、少し角度を付ければ、坂道の完成。転がしてみましょう。スピードが一気に変わります。
透明な筒を使って、コースを作ることもできます。クリアファイルを切り開き、細い筒になるようにテープで留めます。ボールが飛び出さず、転がる様子が見える優れモノです。
コースを転がす「ピタゴラスイッチ」の遊びは、昨年のゴールデンウィークに向けてもご紹介しました。
連休遊びの準備をしよう:⑤初めて転がす人のピタゴラあそび
あそび③ 色々なものを転がす
さて、ボールだけではなく、他にどんなものが転がるのか。「転がるもの」を探してみて、転がしてみるのも楽しいです。どんぐりやビーズなど、球の形に似たもの。それから、トイレットペーパーの芯や、ガムテープの芯、ジュースの缶など、円柱の形をしたものも、転がりますよね。
あ、これ転がりそう、と思って試したものが、ころころ転がると嬉しいですよ。
あそび④ 自分で転がる
転がるものは、ボールやジュースの缶だけではないのです。自分も転がってみましょう。家だったら、寝転んだまま、横向きにごろんごろんと転がります。行き止まりになったら、今度は逆向きに、ごろんごろん。「やきいーもー、ごーろごろ」なんて歌ってもいいですね。(大人にもいい体操になります。)
すべり台で遊ぶ時も、『ころころころ』の絵本みたいだねー、と言葉をかけたら、自分がカラフルなボールの1つになった気持ちで楽しめるかも。
〈転がる〉は、遊びの宝庫です。どんどん遊びが広がりそうですね。
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今日の〈転がるあそび〉は、童具館の講座で学んだことを生かしながら、遊びのアイディアを考えました。童具館のビーズで、保育園の子どもたちと遊んだ時は、子どもたちは、ころころと、そして、ざざーっと、ビーズを転がし、ビーズの海で泳いで楽しんでいます。
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いかがでしたか。
絵本から広がるあそび、楽しんでみてくださいね。
絵本から広がる遊びの説明は↓こちら↓