【特別じゃないあそび】雨の日は懐中電灯でカンタン影絵

遊びは日常です。時には、張り切って準備したり、貴重な道具や材料を使う「特別な遊び」もあるけれど、基本的には、毎日毎日続く日常です。だから、身の回りのものを使って、あまり頑張らなくてもできる【特別じゃないあそび】のアイディアをご紹介していきます。日々の遊びのネタが少しでも増えれば嬉しいです。

雨の多い季節になりました。
雨が降ると、外に遊びに行けないし、家の中にずっといて、親子で時間を持て余しちゃうな―、ということがあるかもしれませんね。

実は、雨の日は「影絵」遊びをする大チャンスなのです。
それは、外が暗いから。「影絵」は、室内をなるべく真っ暗にした方が、光がはっきりと映るのですが、昼間は、ご家庭のカーテンだけで真っ暗にするのはなかなか難しい。でも、雨の日なら、お日様が隠れて、外も暗いですから、そんなに強い光じゃなくても・・・そう懐中電灯でも、充分に影絵遊びが楽しめるのです。

準備するものは、ご家庭の懐中電灯。
遊ぶ部屋の電気は全部消して、カーテンを引きます。
何もない壁などに懐中電灯を向けて見て、明かりが、はっきり丸く見えたらOK!影絵と言っても、スクリーンを用意する必要はなく、壁に影を映すだけで充分遊べるのです。さぁ遊びましょう!

懐中電灯に加えて、「影を映してみたいもの」を色々用意します。

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例えば、これは、ウルトラマンの人形。壁にうつっている「影」は、実物よりも、大きいですね。強そうにも見えます。これは「影」だけだからこそ、見る人が自分なりに「強いイメージの色」を思い浮かべて見ているからなんですよね。色がないからこそ、色を想像できる。

親子で遊ぶ時は、家の中から探してきたものを、何か分からないように隠しながら懐中電灯で影を映して、何のモノかをあてる、というクイズも楽しいですよ!ちょっと複雑な形のもの、向きによって見え方が全然違うものなどがいいですねー。スリッパ、はさみ、台所用品などが、おすすめです!

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また、壁に移すものを作ってみても楽しめます。例えば、厚紙を好きな形に切り抜き、それを映してみると、黒いシルエットの形が見えます。
画像検索で、[恐竜 シルエット] [乗り物 シルエット]などと検索すると、白黒の画像が沢山出てきますので、それを印刷して、切り抜いて使うこともできますよ!
形を作ったら、一部に穴をあけて、そこに色セロハンを貼ると、パッと華やかになりますね。

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写真で光が2色になっているのは、懐中電灯に色をつけたから。懐中電灯の光が出る部分に、色セロハンを貼ったフタを、カパッとはめたのです。また遊びが広がりますね。光そのものの色が変わるので、テンションが上がり、あれもこれもと試してみたくなりますね!

影絵遊びは、学校の授業でも行うことがあるくらいに「科学の入り口」としてよく登場するものの1つです。でも、科学だから・・・と難しく考えずに、自由に、のびのびと、遊んでください。
遊びの中で、影に触れた実感を沢山持っていると、後から理論を学んだ時には、何年越しもの答え合わせをしたような、大きな喜びがあるかもしれませんね。

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【影絵】
材料:(映すものを作るなら)厚紙・色セロハン
道具:懐中電灯(なるべく光源の強いもの)
   はさみ・セロテープ
   映してみる日用品