遊びのきっかけは色々あります。「アレをやりたい!」「アレを作りたい!」という想いから始まる遊びもあれば、目の前のモノを眺めているうちに、遊びがひらめく場合もあります。そこで、1つのモノ(素材)から、こんなにも遊びが広がるよ、というアイディアを紹介していきます。題して「素材から広がる遊び」
紙製のコースターは、実は、作る遊びには、かなり大活躍するのです。
真っ白で、マル。だいたい、こんなにキレイな丸い形の紙って、案外手に入らないのです。それなりに厚みのあるしっかりした紙なのですが、はさみで切ることもできる。マジックや色鉛筆、クレヨンなどで自由に描くこともできる。つまり、元がしっかりしている割に、加工が簡単なんです。
さて、この優れもの素材、どんな風に遊びましょう。
絵や模様をつける
紙に描ける画材なら何でも使えるし、色画用紙や折り紙、マスキングテープも貼れます。紙ですから。
なので、まずは、白くて丸いキャンパスだと思って、絵を描いたり、模様を付けたり。子どもが自分で絵を描いたら、テープでリボンを貼ってあげると、メダルの完成!簡単です。
写真は、裏と表で、風船と同じ色の果物/野菜の絵を貼ったもの。「♪赤い風船るるーる」という、色とりどりの風船が、同じ色のものに変わる遊び歌に使えます。
コマとして回す
紙がしっかりしているので、特に補強しなくてもコマになります。コースターのちょうど真ん中の位置に、テープでペットボトルのキャップを貼れば、コマの完成。(写真は木の半円パーツを使いました。)
白い紙に、マジックで自由に模様を描いて欲しいのです。コマを回すと、模様がどんな風に変化するだろうか。せっかく描きいれた色が回したら全然見えなかったり、予想と全く違う見え方をしたり、想い通りにならないところが面白いのです。紙でマジックで描くだけなので、何度も何度も気軽に試せますよね。
身近なものを作る
マル、マル、マルと言えば・・・と思って、作ったのはミニフライパン。持ち手は割りばし。全体に黒いビニールテープを隙間なく貼ったので、黒光りしています。画用紙で作った目玉焼きを載せたら、なかなかいい感じです。
フライパンの形を見ながら、ラケットも作れそう、と思って作ったのがこちら。
ガット部分はオクラネットで雰囲気を出しています。ボールは、黄色いスポンジにセロテープを巻きました。意外なことに、打てます!
立体を作る
立体的な形にならないかなぁ、と思って作ってみたのがこちら。3枚の半円に切り込みを入れて、立たせました!
2枚の半円を組み合わせるのは簡単ですが、3枚になると、色々考えます。そして、「できそうなんだけれど、どうすれば思い描いた形を実現できるかな」と、考えて、試行錯誤する過程が楽しいのです。
試行錯誤の時には、「こうやったらどうなる?」「じゃあ、こんな風に変えてみたらどうなる?」と、手を動かしながら考え、どんどん試してみることがとても大切です。考えたことを、形にして、リアルに試してみる中で、アタマの中で考えるだけでは気づかなかったことに気づき、構造を実感していくのです。
そのためには、「心おきなく試せる量の材料を用意する」ことは、地味だけれど大切なことです。だから、こういう紙製コースターのような、手軽に手に入る、しっかりした素材は、試してみる遊びの心強い味方なのです。
100均では、だいたい10枚入りのものが入手できます。
資材屋さんのようなお店が近くにあれば、100枚単位で売っています。(1枚あたり数円です。)もちろん、ネットで購入することもできます。
価格:478円 |
たっぷり、遊んでみてくださいね!