昨日の〈あそびのじかん〉の中で、影絵とは別にふと生まれたあそび。
水風船を使った工作です。
材料の箱の中に、【海あそび】で作ったおサカナの見本が残っていました。
それを見て、「私も作りたい」と思ったところが、あそびのスタート。
水風船を膨らまそうと思うのですが
専用の空気入れがなくなってしまいました。
男の子たちは、ビーチボール用の空気入れで奮闘。
思ったよりも上手に膨らむのですが
しっかり持っていないとロケットのようにひゅ~ん、と飛んでいきます。
飛ぶさまがおかしくって、何度も空気を入れては飛ばしてみるのでした。
時には膨らましすぎて、割ってしまうことも。
大人には、割れるまで空気を入れるなんて勇気はありません。
「膨らましすぎると割れるぞ」という経験がないこどもだからこそ
そんなチャレンジもできてしまうんですね。
そんなこんなで膨らんだ風船。
サンプルはサカナでしたが、ボンテンの耳を付けてねずみになりました。
女の子は、リボンを三つ編みにして、すてきなしっぽを付けてくれたんです。
そして、言いました。
「カゴが欲しいな。カゴを作って。」
ねずみを入れるカゴが欲しいそうなのです。
今日は、影絵のつもりだったから、大きな紙も入れ物もなく。
結局、2人で工夫するうちに、紙コップでカゴができました。
女の子は、モールで持ち手を作り、カゴに付けました。
完成。
材料を見ているうちに思い浮かんだ、新しいあそび。
あそびって、こんな風に生まれていくものですよね。
材料が揃っているから、下準備しているから
だから取り組む遊びではなくって
小さなヒントから思いつき、材料がなければ自分で考えて
そうやってあれや、これやと、考えてみる過程が何より楽しい。
揃っていないからこそ、工夫する、そこに新しいものが生まれるってことを
こうやって、大人はこどもから教わるように思います。
あそびから教わるものは、あそびだけではない。
そんなことを、大人たちにもお伝えできたらと考えています。