書家かなさんが「書道の先生」として書き方を教えてくださいました。
「あそびの先生」としての私は、イメージを膨らます導入を担当。
春の絵本を読み、
つくしを触ったり
桜の花や幹を実際に触ったりして
文字の実感を持ちます。
「土筆」と書く「つくし」は
書道のイメージにはぴったりですが
実際のつくしを見れば、
その真っ直ぐな姿と、アタマの可愛さに
「土筆」という文字にも納得がいきます。
そういう実感を持って、
文字を書けたらいいな、と思ったのです。
文字には、
記号としての側面と
絵としての側面があると思っています。
記号としての文字を
日々使い慣れているものだから
「これが正しい形」と
つい思ってしまいがちだけれど。
文字には、絵としての一面がある。
読むのではなく
感じさせてくれる文字。
こどもたちの作品は、
その「絵としての文字」の境地に
ひょいっと簡単に飛び込んでいって
語りかけてくるものが沢山ありました。
中には文字ではないものもありましたが
文字よりも雄弁に「花」のやわらかさや
「春」の喜びが伝わる、と感じます。
こんな表現を味わった子どもたち、
そして、その姿を見ていた大人の人たちが
文字への新しい見方が生まれたとしたら
楽しいなぁ、と思うのでした。