この講座は、作品を作る過程にスポットを当てたプログラムです。
作品の仕上がりではなく、作っている過程の楽しさを最大限に味わえるような
めちゃくちゃ歓迎の「表現方法」で遊んでみたい、というのがプログラムの想いです。
今日は最終回なので、記念になる作品を作りたい、
更に、こどもたち自身が期に行った表現方法を、再度楽しもうと考えて企画しました。
まずは、大きな模造紙を拡げて、そこにこどもの形をうつしとるところからスタート。
・・・と思ったのですが、最初はなかなか、模造紙におさまるように、上手に寝転がってくれません。
そこで、まず「手形」「足形」から始めることにしました。
紙の上に手を置いてもらい、私がクレヨンでそのまわりを、ぐるりとなぞります。
自分の手の形が現れて大喜び。
もう一度自分の手を合わせてみて、確かに自分の手のサイズだと確認します。
次は反対の手、次は足、と、どんどん形が見えることが楽しくなってきて
最後に
「か・ら・だ」と言うと、
あんなにイヤがっていた模造紙の上に、ごろりつ寝転がってくれたのでした。
そして、身体一周描くあいだ、ちゃんと姿勢を変えずに、動かないで待っていることができました。
完成した「身体形」は、今までに好きだった表現方法を使って
楽しい感じに飾っていきます。
全講座を通して、人気があったのは「絵の具」で、
小さいこどもにとっては、実は一番表現しやすい画材の一つ。
また、糊が好きだったお子さんは、花や星の形に切った折り紙を、沢山沢山貼りました。
「今の自分サイズの形を、自分の好きな表現方法で飾る」という
まさに、「今の自分」が伝わる作品に、こども自身も大満足。
最終回にふさわしい作品になりました。
なお、このワークショップ、模造紙1枚の中に全身が納まるのは
もちろん個人差はありますが、だいたい3歳くらいまでのようです。