「お花紙がたくさん残っているんですが、何か使い道はありますか?」という相談を頂きました。
「お花紙」とは?
「お花紙」って知っていますか?
小学校の卒業式などで、紙で作ったお花を飾ったことがあるでしょうか。あの「お花」を作るための「紙」が、「お花紙」です。
1パック500枚など、まとまった枚数で売られていることが多いので、余ってしまうのかもしれませんね。
とはいえ、お花紙は、遊びにつかう素材としては、なかなかの優れものです。色の種類も多いです。普通の紙よりも薄くて、丸めたりちぎったりしてもいいですよ。
例えば、くしゃくしゃ丸めたり、びりびりちぎったりする遊び方はこちらを参考にしてください。
もっとたくさんの紙をちぎって、ダイナミックに遊ぶ方法は、こちらでご紹介しています。
今日は、〈紙のプールの記事〉でも簡単にご紹介している「お花紙の張り子」を、もう少し詳しくご紹介します。
お花紙の張り子
「張り子」とは、型に紙を張り付けて作る手法や、その手法によって作られたもののことを言います。「張り子のトラ」などと聞いたことがあるかもしれませんね。中が空洞になっているので、見た目よりも軽いのが特徴です。
用意するもの
【材料】
・お花紙(30枚くらい)
※淡い色の方が仕上がりがきれいです。
※この記事では写真が分かりやすいように濃い色で作っています。
・液状糊〈水糊〉(100mlくらい/普通サイズだと2本くらい)
・風船 1個
【道具】
◎濡らしたタオル または 厚手のウェットティッシュ
・紙皿
・紙コップ
・テープ
※思っている以上に手がベタベタになりやすいです。濡らしたタオル(捨ててもよいもの)や、厚手のウェットティッシュを手元に用意してから始めてください。
※テーブルの上に、水糊が垂れます。ビニールシートや新聞紙を敷くか、汚れても拭き取れる素材の机で作ってください。
作り方
①風船を膨らませて、テープで紙コップに貼ります。
紙コップに貼る理由は、風船を安定させて、作業しやすくするためです。しっかり貼ってください。
②お花紙をちぎって、短冊状にします。
お花紙をちぎります。(紙には「目」があり、真っすぐに裂ける向きと、そうではない向きがあります。発見してみてくださいね。)最初は太めの短冊の方が、作業が早く進みます。
③風船にお花紙を貼ります。
!!!ここからの注意!!!
お花紙の、水糊を付けた部分は、なるべく手で触れないようにしてください。触ってしまうと、手がベタベタになり、思うように作業できなくなります。うっかり触ってしまったときは、手を拭いてから、次の作業に移りましょう。
紙皿の上に水糊を出して、そこにお花紙を付けて、風船に貼ります。
写真のように、両手でお花紙を持ち、水糊は真ん中にだけ付いて貼っていく方法をおすすめします。両端には水糊はついていませんが、後から重ねていくうちにくっつくので、大丈夫です。
だいたい5枚くらいで、1周します。
あとはひたすら貼っていきます。
これで15枚くらい。上も下もぴらぴらしてますね。
上にふたをするように、貼ります。
特に決まりはないのですが、全体的に貼ることを意識してください。
青と水色だけだったので、ほかの色も足してみました。
だいたいこれで、30枚くらい使っています。
紙が浮いているところは、上から糊を塗ります。
この時に、糊の入れ物をぎゅっと強く押して、多めに出した糊で、紙に触れるようにすると扱いやすいです。(スポンジが紙に触れないように!)
これで、ひとまずOK。全体的に濡れている感じがしますね。
④乾かします。
風船の結び目があるので、そこを洗濯バサミではさんだり、紐を結んだりして、吊るして乾かしましょう。
最初にドライヤーをかけて、ベタベタしない程度に乾かしてから、吊るしておくといいですね。最低でも1晩、お天気によっては、それ以上乾かします。
完全に乾いて、どこっも濡れたところがなく、触って固い感じになっていたら、次のステップに進みましょう。
⑤風船を取り除きます。
ここで1つ手品を。
風船に針を刺しても・・・割れません。
割れない、と言ってもパァーーーーーンと割れないだけで、穴は開いているので、少しずつ空気は抜けています。(子どもの頃、風船にセロテープを貼ったところに針を刺しても割れない、という遊びをしたことはないでしょうか?あれと同じ原理です。セロテープやお花紙が貼ってあるために、風船のゴム部分が一気に縮まないので、割れないんですよね。)
とはいえ、この小さな穴だけで待っていると、なかなか空気が抜けないので、風船のクチをはさみでチョキチョキ切ってしまいましょう。
風船がどんな風になるかは、やってみてのお楽しみです。
⑥完成!
これで完成です。中にライトを入れてみました。幻想的な雰囲気ですね。
いかがでしたか。
今日は、いつもよりも、ちょっと手間がかかる遊びでしたが、素材の形が変わる工作は、「どうなるんだろう」という楽しみがあって、わくわくしますよね。
時間に余裕がある時に、ぜひチャレンジしてみてください。