雨の土曜日。
子ども達と、田植えのプログラムに参加しました。
昨年もお世話になったKids of Earthさんのプログラムです。
田植え体験に参加するようになって3年目。
子どもたちも、毎年毎年変化してきました。
2年前、泥の中に入るのを怖がっていたムスメ。
今年は、「やったことがある」に自信を持つようになりました。
今年は、私とは離れ、お手伝いに来てくださったお姉さんに
「こうやるんだよ」と説明しながら、1人で植えていました。
1年前、男の子たちグループのリーダーとなり
田植えよりもカエルをつかまえるのに夢中だったムスコ。
半年前の稲刈りで、大きく変化しました。
働きぶりを認められることが嬉しく
「役に立っている」ことに達成感を持つようになりました。
(年齢的に、ちょっと恥ずかしかった時期を抜けて
年かさのこどもとしての立ち位置を見つけた、という要素もあるのですが。)
「働く」ことは、楽しいばかりじゃない。
1時間にも満たない田植えなんて
田植えを知っているうちに入らないかもしれない。
でも、ここがスタートラインだと思うのです。
これから彼らは多くの仕事に出会い、
それに伴う知識も得ることと思います。
仕事の厳しさを知ったら
「あの田植えは、触りだけだったんだな」と気づくかもしれない。
農業という仕事が今直面している難しさを知ったら
「楽しんでいるだけでは、すまないことなんだな」と思うかもしれない。
でも、その時に、今日の泥の感触と
もっと植えたいと思った気持ち
「田植え」を五感で味わった実感は
机上だけの知識が上っ面にならず、
きっと彼らの足元を固めてくれると思うのです。
働くことをどう子どもに伝えるか。
私の持つ大きなテーマです。
非日常と日常、実感と知識、楽しさと厳しい
そういう相反するものの組み合わせが
こどもたちの心と身体に響いていくのかもしれません。