私の好きな世界のMuseum:7スミソニアン①国立航空宇宙博物館

世界で最も有名な「スミソニアン博物館」は、ワシントンDCにある博物館群。
恐竜の化石と動物の剥製を求めてMuseumを遊んでいた私たちは、スミソニアン博物館でも自然史博物館を何より期待していた。

ワシントンDCに到着した日の夕方から雪が降り始めた。大雪により、自然史博物館は臨時閉館。
面白いことに、閉館するかどうかの判断は博物館ごとに違っていて、幸い他の博物館を見学することができた。

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国立航空宇宙博物館。
スミソニアン博物館群でも、特に人気の高い場所。それぞれの時代を飛んだ航空機、アポロ11号や宇宙開発の展示などで有名。花形みたいな場所。

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その花形みたいな博物館で、私がいいな、と思ったことは、歴史的にも技術的にも「スゴイ」ものがあるから、それさえ展示しておけばオッケー、という在り方ではなかったこと。
航空開発の歴史は知らないけれど来てみたよ、という子どもたちが興味を持てるような、彼らの目線に立った展示がちゃんと用意されていた。

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飛行機がどうして飛ぶか、という仕組みを考える物理的なシミュレーションや、惑星ごとの重力の違いを示した展示。
もちろん展示内容は変わるかもしれないけれど、航空宇宙博物館として、Museumの役割は何か、という使命感を持つ人がきっといるんだろうなぁ、と思った。

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個人的にはライト兄弟のコーナーが好きだった。「WRIGHT CYCLE CO.」という彼らの自転車屋さんを模したドアをくぐると、ライト兄弟の育ちと実験の様子を知ることのできる場所。(そう言えば子どもの頃に読んだ伝記で、自転車屋さんの話が書いてあったなぁ。)「技術はどんどん発展しているけれど、そこには必ず「人」がいる。誰かの想いの先に技術があることが、感じられた。

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階段をふっと見上げたところのレリーフ。おしゃれ。

自然史博物館がお休みでなければ、ここには訪れなかったかもしれない。複数の博物館が同じエリアにあることが本当に有難いと思った。スミソニアン博物館群が入場料無料という敷居の低さも見逃せない。面白いものが見つからないかもしれないけれど、まぁ、ひとまず行ってみようよ、と思えるだけで、新しいものに出会える可能性がこんなにも広がる。スミソニアン博物館群が世界一有名なのは、ここで何かに出会えた人がそれだけ多い、ってことかもしれない。

■訪問データ

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Smithsonian National Air and Space Museum
-所在地:アメリカ合衆国(ワシントンD.C.)
-訪問日:2015年2月17日