遊びは日常です。時には、張り切って準備したり、貴重な道具や材料を使う「特別な遊び」もあるけれど、基本的には、毎日毎日続く日常です。だから、身の回りのものを使って、あまり頑張らなくてもできる【特別じゃないあそび】のアイディアをご紹介していきます。日々の遊びのネタが少しでも増えれば嬉しいです。
子どもたちは、おもちゃがなくても、存分に遊ぶチカラを持っています。
荷物が届いた後のダンボールの中に入ったり、そのダンボールに丸めた紙を投げて玉入れ遊びをしたり、更にはダンボールがバスになって遠くまで出かけたりします。
そんな子どもたちにとって、おもちゃの役割は「遊びの世界を拡げてくれるためのもの」。空想の世界へと誘ってくれたり、想像を本当にしてくれたり、本気を高めてくれたりする。なくても遊べるのだけれど、それがあるだけで、グッと気持ちが盛り上がるアイテムだと思っています。
今日は、そんな風に、気持ちが盛り上がるアイテムを手作りします。
材料は、新聞紙(なければ、梱包材のプチプチでも、包装紙でも、「柔らかくて長い棒状になるもの」ならば、何でもOKです。)と、ビニールテープ。以上。
新聞紙をねじって棒状にします。それを、ぐるっと丸めて輪っかを作ります。輪っかにビニールテープを巻けば、完成!
さて、どうやって遊びましょうか?
これが、乗り物好きさんには、「ハンドル」になります。
なるんです、ほんとに。
ハンドルを両手で持って、左右に回しながら、家のなかをドライブできます。
他にも、遊びの内容次第で、何にでもなります。
例えば見立て遊び。
小さく作ればドーナツにもなる。
棒を付ければ虫眼鏡にもなる。
アタマにのせて帽子にもなる。
例えばゲーム。
ペットボトルを並べたものを的にして輪投げ。
投げ合ってフリスビー。
大きく作って、輪っかをくぐりぬける。
もしかしたら、大きく作った輪っかの中に、膝を抱えて座るだけでも、船や宇宙船や、タイムマシンになって、どこにでも行ってしまうかもしれません。
新聞紙とビニールテープだけですが、・・・いえ、新聞紙とビニールテープだけ〈だからこそ〉、使う人次第で、遊びをどんどん広げられるのです。
遊びの入り口は、こんなにシンプルでいいんです。
ぜひご家族に合わせた楽しみ方を見つけてくださいね。
【新聞紙の輪っか】
材料:新聞紙・ビニールテープ
道具:はさみ