伊勢丹cocoikuさんでの講座「作っている今を楽しむ表現遊び」 第5回を行いました。
この講座は、作品を作る過程にスポットを当てたプログラムです。
作品の仕上がりではなく、作っている過程の楽しさを最大限に味わえるような
めちゃくちゃ歓迎の「表現方法」で遊んでみたい、というのがプログラムの想いです。
こんな思い思いの形に切ったスポンジが今日の主役。
絵の具をつけて、スタンプにして遊びます。
スタンプの魅力は、同じ模様が繰り返し現れることと
それなのに、押し方によって1つ1つ表情が違うこと。
市販のスタンプでもこどもたちは喜びますが
こんなシンプルな形の方が、イメージが膨らみます。
大人が思いつくのは、ちょうちょとか、おうちとか、
ある意味、定型化され、記号化された形の連想ですが
こどもは先入観がないのでもっと自由。
いくつも押したマルが、1コずつ家族やお友達の顔だったり
ただのシカクが、色々な食べ物になったりと、物語が拡がります。
段ボールを丸めたものやブロックなど
身近な材料も色々スタンプにしてみました。
かたちって、かわいい。
過程を楽しむ遊びは、
私の方がこどもから教わることが多いのです。
それは例えば、
定型化された物の見方にとらわれず自分の発想を拡れば、
1つの形から色々な物語が描けること。
こどもの中にある物語が、ふと外へあふれだすような
そんな表現遊びを、これからも企画していこうと思うのでした。