【小さな遊び】絵本は新しい世界に向けて開く窓 (2019年2月のあそび風景から①)

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『あそびのじかん』出版を機に
発信を始めたページです。
日々の小さな遊びの風景に目を留めたり、
遊びについて立ち止まって考えたりすることが目的。
また、 私の感性も磨き続けていたいと想い、更新しています。
facebookに投稿した「遊びの風景」を、
こちらにも随時載せていくことにしました。


2019年2月1日
【えほんであそぶ】
『かささしてあげるね』福音館書店
(長谷川 摂子 西巻 茅子)

雨だからお外で遊べないね、ではなくて
雨だから歩くだけで遊びになるね、
というのが
わくわくの世界の発想なんだと思う。

雨が降る音を味わうのなら
抱っこされていても楽しめる。

雨が降る音を
こんな風に色々に表現できる、という
アイディアをくれるのが、
「かささしてあげるね」の言葉たち。

絵本の言葉が呼び水になって
新しい雨の音が聞こえてくるかもしれない。

この写真、「きりんさん」が
写っております。
「きりんさん」の背中に降る雨は
「ぴろりん ぽろりん」です。


2019年2月4日
【えほんであそぶ】
『やさい』福音館書店
(平山和子)

小さい人たちには
五感を使って
身の回りの世界と
出合ってもらいたい、と
思っています。

「身の回りの世界」なんて
もったいぶって書いたけれど
風や水、
砂や木や花、
着るものや食べるもの、
そんな彼らの周りにあるものは
全て、初めて出会う世界。
触って、聴いて、においを嗅いで
(そして間違いなくクチに入れて)
充分に感じ取ってもらいたいのです。

絵本は、身の回りをリアルに味わう
ガイドブックになると思います。

リアルなだけが
絵本の役割ではないけれど
この絵本は、
こどもに本当を伝えようとする
誠実な気持ちが伝わってくるので
とても好きです。

おはなし会の機会を頂いた時
私の定番となっている「やさいを触る」は
絵本と現実をつなげる、という考え方から
初めたものでしたが、
いつも喜んで頂けます。

どんな小さな子も
トマトは優しく触り
大根には力を振り絞り
食べ物として、丁寧に触ってくれます。
そして、
きゅうりやにんじんが気に入って
ずっと握っていたりします。

大人の普段の姿を
きっとよく見ているのでしょうね。
そして、大人が言葉で伝えなくても
多くのことを学んでいるのでしょうね。


2019年2月5日
【えほんであそぶ】
『わたしのワンピース』こぐま社
(にしまきかやこ)

タオルとか
ストールとか
とーさんの上着とか
テーブルクロスとか
ざぶとんとか
色々な「布もの」を
身体に巻き付けて
ワンピースごっこがしたくなります。
布じゃなくても
包装紙も使えそうです。
ゴミ袋も使えそうです。

もちろん写真のように
「うさぎのワンピース」に
色を塗ったり、
模様を描いたり
シールを貼ったりする。
そんな遊び方もあります。

絵本を楽しんだあと
遊びにつなげると楽しいね、
というきっかけとして
何かを作るのは好きです。

絵本と遊びがつながる楽しさを
分かりやすく経験できるし。

でも、子どもたち自身が自ら
絵本のまねっこをして
布を身体に巻いて遊び始めたら
その内から湧き出るパワーは
もっともっと好きです。

1冊の絵本から
色々な遊びが広がりますね。

絵本→遊び、という流れを
とても分かりやすく作れる絵本。

けれど。
その流れを作ることに
大人がこだわりすぎないことも
大事だと思う。

選択肢をいくつも持っているからこそ
1つの遊びを押し付けない余裕を持つ。

そんな風でいたいなぁ。


2019年2月6日
【えほんであそぶ】
『きんぎょがにげた』福音館書店
(五味太郎)

きんぎょのかくれんぼあそび。
紙に絵をかいて切り抜き、
「ちいさなきんぎょ」を作る。
裏に両面テープを貼って、
お部屋のどこかに貼る。
そして、さがしっこ。

貼るのも楽しいし
探すのも楽しい。
親子で交代に貼ってもいい。

子どもたちが、みーんな指さしたい
『きんぎょがにげた』のきんぎょ。

存分に「ここにいるよ」と見つける遊び。


2019年2月7日
【えほんであそぶ】
『もこ もこもこ』文研出版
(谷川 俊太郎 元永 定正)

私の大好きな絵本。
音と絵を楽しむだけでも
充分に充分に楽しいのだけれど
ここから遊ぶならば
「絵の具」あそびを
おすすめしたい。

何かの形をなぞる絵は
大人には分かりやすいのだけれど
無意識に「似ている方がいい」という
発想になってしまい
つい、上手かどうか、という
評価軸の声かけをしてしまいがち。

けれど。「もこもこ」のように
抽象的な、感じたままの形が
言葉になり、絵になる楽しみを
親子ともに味わって
それからの絵の具遊びは
その発想がもっと自由になる気がする。
(特に大人にとって)

「何か」を描かなくてもいい。
でも、色や形や感触が変化するままを
存分に味わえたらいいなぁ。

大好きな絵本は
無理やり遊びにつなげるよりも
絵本の印象から遊びを初めて
その後は、むしろ自由であればいいなぁ。