母時間を増やしたら「生産的じゃない」ように見える時間が増えた

新年度が始まって、もうすぐ2か月です。
新しい生活にも、慣れてきた頃でしょうか。

私は、今年度、こどもたちの生活の変化に合わせて
働き方を変えました。
端的に言えば、外で働く業務時間を短くしました。

こどもと一緒に家にいられる時間を長くしたい
というのが一番の理由です。
とはいえ、家の外で働く時間を短くした分
私個人の仕事を増やせるかも・・・と
少々期待していたのも確かです。

ところが、そんな都合良くはいきません。

ムスメは、学校から早く帰って
心配したほどの、疲れも戸惑いも見せず
「かーさん、一緒にあーそぼー」と
あれやこれやと、遊びを持ち掛けてきました。
彼女にとって、
保育園時代には経験したことのない時間に帰宅している自分
そして、その時間に家にいる母が
嬉しくて仕方がないのでしょう。

娘と2人でウノをしながら
「あれ? 私、ウノをするために
仕事時間を短くしたんだっけ?!」と
複雑な気持ちになっていました。

早く帰宅した分の時間は
娘と遊んで
30分くらい早く夕飯の支度ができて
夕方のニュースを見るだけで
ひゅん、と過ぎていきます。
何も残りません。

私は、早く帰宅しているのに
何も生産的なことをしていない自分に
イライラしていました。

ーーーーーーーーーーー

いえ・・・理屈ではわかっているんです。
この、何も生産的でない時間が、大事だってこと。

新しい生活が始まる子どもたちにとっては
自分のペースが守られた状態で
新しいことに向き合える余白時間は
きっと必要な時間です。
外からは、意味のないように見えるけれど
「ない」ことに意味のある時間。

その時間を共に過ごすことは
親として、光栄なことなんじゃないか。

成果が目に見えない状態が苦手な
働く母に多数出会ってきました。
私も同じです。
仕事とは違って、自分が何に貢献しているのか
どんな成果が上がっているのかが、
実感しにくい状況は、なんだか落ち着きません。

けれど、考えてみれば、
新しい環境へ適応する我が子に伴奏できるチャンスは
この先、そう何度もないかもしれません。
彼らはすぐにおっきくなって
自分のチカラで新しい世界に飛び込んでいくのでしょう。

今だけ。
今だからこそ。

何も生産的ではないようにみえる時間を
大事に過ごしませんか?