社会を動かす醍醐味と人と向き合う温もりとの間で

足元を固めること。
空を見上げること。

生きていくには両方が大切で。
だけれども、同時期に両方に
バランスよく目配りすることは
なかなか難しくて。

その間で葛藤する。
それは、誰も同じだと思います。

私の場合は
子どもに関わっていくことが
生きていく上の大きなテーマであり
その二軸が同一線上に乗りやすい。

腕の中の小さな人と
呼吸を重ね合わせることも。
年間何万人という人が訪れる場を
創り上げる一員に連なることも。

どちらの世界に身を置く楽しさも
知ったからこそ。

今でもふっと油断すると
「その時の自分が
目配りできていない方」が
何よりも素晴らしいことのように思えて
・・・葛藤があります。

葛藤しても仕方ないのに。
自分の目線の向く先が
遠くても、近くても。
私にできることは、いつも
目の前にある1つずつでしかないのに。

―――――

そして思いつく先はいつも同じ。

この二者の間で心が揺れるのは
きっと誰もが感じたことがあるけれど。
その中でも、特に、その二軸の間で
自らに二者択一を迫り
悩んでいる人が多く集まっているのが
母たちなのでしょう。

雇用されていても、いなくても。
お仕事の報酬が、お金でも、そうじゃなくても。
人との関りが、多くても、少なくても。
「人から見て活躍しているかどうか」と
「自分が自分の生き方に納得できるか」とは
別の話。

自分のココロの中で
いくつもの大切なことが絡まりあい
いくつもの価値観が絡まりあいながら
特に分かりやすい、その端との端とを天秤にかけて
バランスを取ることに苦慮している。

そんな人たちが、大勢いるのでしょう。

ならば。
「働き方」だけでもなく。
「子どもとの関わり方」だけでもなく。
いくつもの問題について
個々の理想論を積み上げるのではなく。
全体のバランスの中で、どう考えるか。

「どう考えるか」のヒントを示していくことが
今の私に見えている「誰かの役に立ちそうな課題」。

ならば、この「課題」に
取り組んでいこうと思うのです。

どこに向かうのか、まだ分からないけれど。
頼まれた仕事をこなすだけではなく
自分の発信したいことを、形にすることにも
少し時間をかけたいと、考えています。

自分への宿題です。