あそびのじかん8月23日【その場で生まれたあそび】

あそびのじかん0823番外編

昨日の〈あそびのじかん〉の中で、影絵とは別にふと生まれたあそび。

水風船を使った工作です。

材料の箱の中に、【海あそび】で作ったおサカナの見本が残っていました。

それを見て、「私も作りたい」と思ったところが、あそびのスタート。

 

水風船を膨らまそうと思うのですが

専用の空気入れがなくなってしまいました。

男の子たちは、ビーチボール用の空気入れで奮闘。

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思ったよりも上手に膨らむのですが

しっかり持っていないとロケットのようにひゅ~ん、と飛んでいきます。

飛ぶさまがおかしくって、何度も空気を入れては飛ばしてみるのでした。

時には膨らましすぎて、割ってしまうことも。

大人には、割れるまで空気を入れるなんて勇気はありません。

「膨らましすぎると割れるぞ」という経験がないこどもだからこそ

そんなチャレンジもできてしまうんですね。

 

そんなこんなで膨らんだ風船。

サンプルはサカナでしたが、ボンテンの耳を付けてねずみになりました。

女の子は、リボンを三つ編みにして、すてきなしっぽを付けてくれたんです。

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そして、言いました。

「カゴが欲しいな。カゴを作って。」

ねずみを入れるカゴが欲しいそうなのです。

今日は、影絵のつもりだったから、大きな紙も入れ物もなく。

結局、2人で工夫するうちに、紙コップでカゴができました。

女の子は、モールで持ち手を作り、カゴに付けました。

完成。

材料を見ているうちに思い浮かんだ、新しいあそび。

 

あそびって、こんな風に生まれていくものですよね。

材料が揃っているから、下準備しているから

だから取り組む遊びではなくって

小さなヒントから思いつき、材料がなければ自分で考えて

そうやってあれや、これやと、考えてみる過程が何より楽しい。

 

揃っていないからこそ、工夫する、そこに新しいものが生まれるってことを

こうやって、大人はこどもから教わるように思います。

あそびから教わるものは、あそびだけではない。

そんなことを、大人たちにもお伝えできたらと考えています。